山の心が湯となり体をじっくり解きほぐす、筑波山 江戸屋/茨城

特集

【第10回】全国のタウン誌が選んだ“日帰り温泉100選”

2017/12/22

山の心が湯となり体をじっくり解きほぐす、筑波山 江戸屋/茨城

都心からも近く、日本を代表する学園都市と緑の田園が広がる自然豊かな土地をあわせもち、県を代表する一大都市、つくば。今回は市の北部に位置し、朝夕に山肌の色を変えるところから「紫峰」と呼ばれている「筑波山」にある、歴史と伝統を感じる温泉宿をご案内します!

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

関東平野が一望できる筑波山温泉郷―双神の湯で体に癒やしを

山のパワーを感じる立派なケヤキを発見! 宿前に立ち、旅人を快く迎える懐の深さを感じてしまいます
筑波山神社入口すぐ。立派な玄関に、瓦屋根が和を感じさせる外観です

どうも、こんにちは! 茨城生まれ茨城育ちのライターの井上晶子です。地元の魅力を発見すべく日々。日夜、地元のフリーペーパーにてさまざまな情報を発信しております。さてさて、今回は、茨城県南部のつくば市にある日帰り温泉をご紹介。関東の秘境“茨城”の地が誇るすてきな場所をご覧あれ。

江戸時代から続く、老舗の宿「筑波山 江戸屋」へ

さぁ、やってまいりました、筑波山の中で最も古くから開業されている「筑波山 江戸屋」。創業はなんと江戸時代! 来年で390周年を迎える、いわずと知れた伝統とおもてなしが息づく老舗のお宿です。その昔、筑波山神社(当時は、寺)の宿場として創業。1985年に開催されたつくば万博では、昭和天皇が日帰りで利用されたことのある、由緒正しきお宿なのです。

江戸屋の客室に飾られていた写真
シックで落ち着いた和モダンのロビーは、日帰り温泉の休憩処としても利用されています

いざ、お宿に入店。靴を下足箱へ預けいれ、木の温かみを感じる床を一歩一歩踏みしめます。もともとは、靴をはいたまま入館できるホテルスタイルをとっていましたが、10年前の改装時に、旅館として原点回帰。なんとも、粋な演出です。

日帰り温泉のお申込は、フロントで

入浴料1000円を払って温泉へ。江戸屋の日帰り温泉には、フェイスタオルが付いてきます。

入浴だけじゃ足りない、という場合には、日帰り温泉にお食事がついて2983(つくばさん)円という、かなりお得なコースもご用意しているそう。しかも、当日受付OK!(受付時間/11:30~14:00/15:00退館 ※お食事は相席会場でのご案内)。その上、メニューは茨城の地元食材を使った鍋とかまめしを中心にしたもの。うぉー! なんという最高の組み合わせ。

このほかにも、事前予約制で多彩なプランがめじろ押しだから、ひとり温泉だけでなく、ぜひ誰かと一緒に来てみたい!

ホテルのタオルって個性がでるから、毎回デザインを楽しみにしています

「筑波山温泉は、地下1700メートルまで掘って見つけたもの」そう教えてくれたのは若女将(おかみ)の川野真紀さん。

若女将 川野さん
若女将 川野さん
「2001年8月に開湯した筑波山温泉『双神(ふたがみ)の湯』アルカリ性単純温泉。アルカリ度数は非常に高く、美肌効果のほか神経痛関節痛にも効能があるといわれています。当館では、源泉温度を調整し、加水して提供しています」

無色無臭で、疲労回復や肌荒れなどの効能ももつと言われる筑波山温泉。ついつい夜更かししてしまうわたしのお悩みも解消しちゃいそうだ。これはますます期待が高まる! それでは、さっそく入ってみましょうか。

ここが「千寿の湯」…… 双神の湯が息づく筑波山 江戸屋の名湯

湯のあふれ出る音に耳をすませて

浴場は、内湯の先に露天風呂というスタイル。内湯は、グレイッシュな石畳のシンプルなデザイン。

内湯から露天風呂への移動で聞こえる山あいのせせらぎ

さぁ、いよいよ露天風呂とご対面! 周りを見渡せば、筑波山の深緑。木々が深々と生い茂り、自然の恵みを感じます。マイナスイオンのシャワ―も全開!

緑がきれいだわ~

なんとこの日は、うれしい一番風呂! 透き通った湯の美しさっていったら! 入湯、恐れ入ります……。どきどきと片足を水面にそえ、指先から少しずつ湯の中へ。水面に美しい輪が広がるたびに、じんわりとした温かさがわたしの肌にすっとしみこむ……。ありがとう、一番風呂! 日帰りの来場は早めが一番です。そうやって、温泉を心ゆくまで堪能し、浴場を後にしたのでした。

ロビーへ向かう浴場からの帰り道で、こんなものを見つけました。
ライター井上
ライター井上
「こちらは、なんですか……『杉の水』?」
若女将 川野さん
若女将 川野さん
「井上さん、こちらは江戸屋の敷地内から湧き出ている筑波六井のひとつ『杉の水』です。江戸時代初期の創業当時から霊水御神水と呼ばれています。この水を使用して、コーヒーや紅茶もご提供しています。お風呂上りの湯冷ましとしてもおいしいですよ。ぜひ、足湯と一緒に楽しんでいってください」

た、確かにおいしい。なめらかな舌ざわり。なんだか筑波山のパワーを感じてきたぞ。

これが「杉の水」万病に効くという言い伝えもあるそう
せっかくなので、足湯も一緒に堪能しました。帰りたくないなー

筑波山の恵みで、体の内と外からたっぷりと満たされました。「美肌の湯」効果もあって、なんだか手の甲がしっとり。脳内もゆるゆるとなったところで五感すべてを癒やせる筑波山に、本当に感謝。

▼温泉DATA 筑波山 江戸屋▼
・泉質:アルカリ性単純温泉(ph 10.18)
・効能:神経痛、筋肉痛、疲労回復、美肌効果、健康増進ほか
・風呂の種類:4種
・源泉風呂:なし
・露天風呂:有り
・入浴料(税込):中学生以上1000円・3歳~小学生500円 ※足湯のみ200円
・駐車場情報:有り 25台

筑波山 江戸屋

住所:茨城県つくば市筑波728
電話:029-866-0321
営業時間:【日帰り温泉】11:30~15:00 ※足湯/10:00~16:00
定休日:無休(メンテナンスによる休館日あり)

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

温泉のお供! 本日の温泉まんじゅうは、こちら

なんとも趣ある外観。これには期待も高まるぞ~、さ、いってみよー!

思わず顔がほころぶ、愛と美味の「沼田屋」の和菓子

どことなく懐かしさを感じる沼田屋の店内。手作りのお菓子が並びます

つくば山道の入り口すぐの「沼田屋」は、創業100年余り、現店主の冨山さんで五代続く老舗の和菓子店です。昔ながらの味を守りつつ、新たな和菓子づくりにも挑戦しています。

人気のお土産は、愛らしいルックスと優しい味わいのあんが魅力の「がままんじゅう」。もともとは、シンプルなおまんじゅうに、ガマが描かれた包装紙で販売されていました。そんななか、お客さんから「せっかくなら、筑波山になじみ深いガマの形をしていたら面白いよね」という一言をヒントにリニューアル。人形焼きのように、食べる人に笑顔をくれる人気商品となりました。10個入りの箱(700円)には、喜怒哀楽の顔をしたガマが行儀よく並びます。

満面の笑みで食べる人を癒やすがままんじゅう、なんだか食べるのが忍びない……
観光客のみならず、地元客もファンが多い! 週末の夕方までには完売することも

そして、販売開始から8年ながら、不動の人気を誇る「カリントウ饅頭」(1箱10個入り1150円、個包装1個110円)。
見た目はかりんとう、ひとくちほおばればカリカリッ食感がやみつきに。どんどんかぶりつきたくなる味わい! 甘さひかえめの自家製あんを、まんじゅうの皮で包み込み、揚げました。お店の顔といえるお菓子です。

ライター井上
ライター井上
がままんじゅうは、食べてしまうのがもったいないくらいにキュート! SNSにアップしたら『いいね!』がたくさんもらえそう。見てよし、食べてもよし、なんて最高です」

おみやげとして渡したときの、相手の喜ぶ顔を想像しつつご購入~。
茨城県の名峰にパワーをもらい、また明日からガンバリマス! さぁて、大きな袋を抱えて帰路に着くとしましょうか。

取材メモ/「ガマの油売り」を通じて、ゆかりがある筑波山とガマ。実は、筑波山山頂にいたる道沿いには「ガマ石」と呼ばれる奇岩が存在しています。自然にできた岩なのですが、その姿とは……!? ぜひ、つくばでの日帰り旅で発見してみてください!

取材・文・撮影=井上 晶子

月刊サクラサクライフ

月刊サクラサクライフ

発刊日:毎月28日前後 発行部数:183,000部

水戸市・ひたちなか市を中心に発行しているポスティング型フリーペーパー。コンセプトは企画力で地域活性化。何気なく見逃しがちな地元の魅力を、企画や創造力で再構築し有力なコンテンツにする事を目指しています。

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

グルメ、おでかけ、イベントなど、ライフスタイルを豊かにする情報を編集部が厳選して紹介します。

おすすめのコンテンツ

SERIES