2017年に養老改元1300年を迎えた岐阜県養老町。奈良時代の女帝・元正天皇が養老の地に来た際、その美しい泉に感銘を受け、元号を「霊亀」から「養老」に改元されたと言い伝えられています。そんな女帝をも魅了した清らかな地には、美しい滝のみならず、癒やしの温泉も湧き出ているのです。
Yahoo!ライフマガジン編集部
絶景、グルメ、温泉……観光に持ってこいの癒やしの地
養老町と言えば、「日本の滝百選」や「名水百選」にも選ばれている「養老の滝」。観光スポットとしてはもちろん、散歩コースや憩いの場として地元民にとっても欠かせない場所となっています。“老いを養う若返りの水”として称えられている「菊水泉」には、水を汲みに来る人の姿もちらほら。
今回は、そんな癒やしの地に湧き出る温泉へ行ってきます!
- ライター松田
- ライター松田
- 「『養老の滝』をバックに、こんにちは。ライターの松田支信(しのぶ)です。何度か取材で訪れていますが、この絶景とマイナスイオンには、毎回見入ってしまいます。車で少し行くと温泉があるのだとか。楽しみです」
種類豊富な温泉で、リゾートのように楽しむ
養老公園駐車場から車で約10分、目的地の「養老温泉 ゆせんの里」に到着しました。こちらは、日帰り温泉施設の「本館」と、ホテルを併設していて宿泊も日帰り温泉も楽しめる「温熱療法館」があります。
こちらのシンボルは「温熱療法館」の外観にある大きなドーム! その大きさは私と比べるとお分かりいただけると思います。記念撮影の場所としても人気です。では早速、突入してみましょう。
まずは本館から。入り口を入ってすぐの、こちらのロビーで受付をしてから温泉へ行きます。ロビーを抜けると、お食事処やおみやげ処が。
おみやげの人気NO.1は「ゆせんの里 たまごせんべい」! オリジナル商品で、おせんべいに温熱療法館のドームが焼き印されています。帰りに買って帰ろーっと。
そして、本館の天然温泉「みのりの湯」へ。こちらの魅力は、なんといってもこの露天風呂! レンガ調のホテルのような温泉につかりながら、目の前に広がる雄大な養老山脈が見渡せるのです。自然に向かって開けているので、開放的! 40.5℃の源泉かけ流しです。
「本館だけなく、ぜひ『温熱療法館』も楽しんでいってください」と声をかけてくれたのは、受付の中村さん。「詳しく聞かせてください!」とお話を伺いました。
- 受付 中村さん
- 受付 中村さん
- 「ホテルなでしこを併設している『温熱療法館』でも、日帰り温泉が楽しめるんですよ」
- ライター松田
- ライター松田
- 「そうなんですね! 『温熱療法館』には、どんな温泉があるんですか?」
- 受付 中村さん
- 受付 中村さん
- 「内風呂の『紫雲の湯』に加え、『療法浴場さらさ』に『薬草蒸し風呂』もあります」
- ライター松田
- ライター松田
- 「名前からして、健康に良さそうなお風呂が多いですね」
- 受付 中村さん
- 受付 中村さん
- 「さらに『養老汗蒸幕(ハンジュマク)』と言って、石造りの遠赤外線ドームサウナもあります。外観にも見えていますよね」
- ライター松田
- ライター松田
- 「あの大きなドームはサウナだったんですね! では早速、『温熱療法館』の温泉にも入らせてもらって良いでしょうか?」
- 受付 中村さん
- 受付 中村さん
- 「では、こちらをどうぞ」
中村さんが渡してくれたのは、「温熱療法館」の館内着。入館料を払うと付いてきます。(本館は550円で館内着とタオルが付いてきます)
からだ想いの、源泉かけながし温泉
内風呂の「紫雲の湯」は本館と同様、源泉かけ流しの天然風呂。岐阜県産の紫雲石を惜しみなく使った贅沢な浴槽です。泉質も本館と同じで「ナトリウム・カルシウム-塩化物泉」なので、湯冷めしにくく、身体の芯からぽかぽかと温まります。
「療法浴場 さらさ」はただの温泉ではありません。水着を着用して入る水中運動浴場なんです。全身浴や寝湯、歩行プールに薬草蒸気浴など、温泉の中で有酸素運動が楽しめます。水温は温水プールよりも少し高めの35℃なので、リラックス効果もあるのだとか。まさに一石二鳥! 「薬草蒸し風呂」も、デトックスにぴったり! 伊吹薬草を蒸した、養老ならではの蒸し風呂です。
健康のためはもちろん、ダイエット中の人は利用しない手はないですね。
ひと通り温泉を満喫した後は、リラクゼーションスペースへ。テレビが流れているのでぼーっと見るのもよし、音楽を聴くもよし、うたたねするもよし! 温まった身体をゆったり休めることができます。
- ライター松田
- ライター松田
- 「『本館』と『温熱療法館』、源泉かけ流し温泉を2本立てで楽しめるなんて、滅多にありません! 癒やされて、ダイエット効果もあって、なんだか身体が軽い気が……! 心も、身体もすっきりです」
▼温泉DATA 養老温泉 ゆせんの里▼
・泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
・効能:神経痛、筋肉痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身など
・風呂の種類:本館 4種、温熱療法館 5種
・源泉風呂:有り
・露天風呂:有り
・入浴料(税込):本館:平日:大人(中学生以上)700円、子供(3~12歳)400円、土曜・日曜・祝日・特定日:大人(中学生以上)800円、子供(3~12歳)400円
温熱療法館:大人1500円 ※館内着+汗蒸幕用タオル+スポーツタオル+フェイスタオル付(療法浴場さらさは水着の着用が必要)、子供(3歳~小学生、紫雲の湯のみ)900円 ※館内着+スポーツタオル+フェイスタオル付
・駐車場情報:有り、200台
養老温泉 ゆせんの里
住所:岐阜県養老郡養老町押越1522-1
電話:0584-34-1313
営業時間:【日帰り温泉】本館 8:00~22:00(最終入館21:30)、温熱療法館 10:00~22:00 ※紫雲の湯のみ23:00まで(最終入館21:00)
定休日:本館 第4木曜、温熱療法館 年中無休
- 口コミ・写真など
※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。
養老公園内で発見! 養老名物の焼きだんご
ボリューム満点で、ふっくら、もっちもち!
「養老の滝」へ向かう道中のお食事&みやげ店「養老公園 清水」。名物の「養老焼だんご」350円は、まずそのボリュームに驚き! よもぎを練り込んだ「よもぎ焼だんご」350円もあって、選びきれずどちらも注文。タレもくるみみそ・しょうゆ・こしあんから選ぶことができ、迷いに迷ってくるみみそとこしあんにしました。
国産米粉100%のだんごに特製チョコレートがたっぷりかかった「チョコマント」150円も、甘いもの好きにはたまりません。
- ライター松田
- ライター松田
- 「横に流れる清流や美しい木々を眺めながら、しっとりいただくお団子も風情があって良いですね。食感はふっくら、もっちもち。個人的には、タレはくるみみそがオススメ。甘めでくるみの風味が口に広がります。秋には紅葉も楽しめそう!」
取材メモ/今回訪れた「養老温泉 ゆせんの里」は、とっても大きな施設。蒸し風呂やサウナもあるし、アメニティも揃っているから、スーパー銭湯のような感覚で気軽に温泉を楽しむことができるのが嬉しい~しかも源泉かけ流し! ひとり温泉デビューにもおすすめです。
取材・文・撮影=松田支信