賢島から三重の魅力を発信。伊勢志摩サミット記念館 サミエール

2017/09/14

賢島から三重の魅力を発信。伊勢志摩サミット記念館 サミエール

伊勢志摩で開催された伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)から一年が過ぎ、近鉄賢島駅に「伊勢志摩サミット記念館(愛称・サミエール)」が開館した。サミット効果もあって三重県内への観光客は増えていて、賢島駅も多くの来訪者でにぎわっている。記念館開設にはサミット効果を持続させる狙いもある。

中広

中広

サミットの感動を思い起こす展示物

伊勢志摩サミットから一年後の五月二十六日、主会場となった志摩市の賢島にある近鉄賢島駅二階に、伊勢志摩サミット記念館が開館した。愛称は「サミエール」。「サミット」と「三重」を掛け合わせ、次世代にも「見える」という意味が込められているという。

賢島駅改札正面のコンビニ横の階段を上がると、入口に伊勢志摩サミットの公式ロゴマークが入ったガラス看板が設置されている。これはサミット開催時に、国際メディアセンターで使用されていたものを加工して展示。ほかにもヒノキの柱やすだれ、欄干など、メディアセンターの装飾に用いられたパーツも再利用されている。

約300平方メートルに、サミット開催までの歩みや当日の様子を伝えるパネル、また首脳会談で使われた尾鷲ヒノキの円卓や椅子、芳名帳など約40点が展示されている。映像モニターもあって見応え充分

次に目に飛び込んでくるのはG7首脳の等身大パネルだ。来場者の多くは迫力に驚き、前に立って記念撮影をしている。パネルの隣には参加国・機関を紹介するボートが設置され、取っ手をめくると、それぞれの人口やサミット参加回数など情報が見える仕掛けとなっている。

G7首脳の等身大パネルが出迎える。サミットの記憶を呼び起こすエントランス

展示会場奥には尾鷲ヒノキの大きな円卓が置かれているが、これはサミットで実際に使用されたもの。訪れた人は円卓に触れ、無垢なヒノキの材質を確かめることができる。もちろん、椅子に腰掛けることも可能だ。首脳たちが伊勢和紙に記した芳名帳も、本物。その筆跡に、サミットが行われた実感がフツフツと沸いてくる。

周囲の壁面には、サミット開催までの歩みや当日の様子を紹介したパネルがぐるりと張りめぐらされ、一連の流れがしっかりと理解できる。開催に向けての活動や伊勢志摩サミット三重県民会議の取り組み、そして開催当日の神宮訪問、首脳会議を行った二日間も詳しく紹介。またオバマ米大統領(当時)が神宮での記念植樹で使ったスコップや配付された記念品なども展示されている。映像展示にも注力。記念館用に制作した動画が流され、それぞれの場面にニュースの記憶が甦る。

モニターを組み込んだテーブルでは、伊勢志摩サミットのクイズにチャレンジでき、子どもだけでなく大人も楽しんでいる。

伊勢志摩サミットをクイズ形式で学習したり、資料を閲覧できるモニター
三重県国際戦略課 関美幸さん
三重県国際戦略課 関美幸さん
「パネルを見れば、全て答えがわかる内容です。問題は、どのパネルに紹介されているかなど、復習機能も付けています」

本物を展示し、円卓に触れ、クイズなどで学ぶことで、サミットを体感できるよう工夫されている。


サミットの活動を次の機会につなぐ

官民で組織する伊勢志摩サミット三重県民会議が整備し、志摩市が運営している伊勢志摩サミット記念館は、平成二十八年六月に賢島につくると発表された。

三重県国際戦略課 関美幸さん
三重県国際戦略課 関美幸さん
「貴重なサミットの体験が、単に記憶だけではいけないと感じていました。それは関わってきた人々の共通認識であり、サミット成功への四つの柱の一つ、『明日へつなぐ』を意識しています」

と北海道洞爺湖のサミット記念館も見学した関さん。

企画展示のコーナー。開館記念には伊雑宮の御田植式など志摩の祭りを紹介

候補地は複数挙がっていた。選定には、サミットを象徴する場所、既存施設を活用すること、来てもらいやすい立地条件であることに加え、開館後の運営も重要視された。賢島が有力となり、展示だけではなく、近鉄リテーリングによるカフェやサミット関連商品を販売するコンビニで、より魅力的な場所となったという。

サミットドリアセットはフランス:グラタン、アメリカ:シーザーサラダ、イギリス:スコーン、ドイツ:ソーセージ、イタリア:トマトソース、日本:ライス、カナダ:メープルシロップと7カ国が味わえる
三重県国際戦略課 乾貴雅さん
三重県国際戦略課 乾貴雅さん
「既存施設を利用したことで希望通りの展示面積を確保できたわけではないが、県民一体となって取り組んだサミットですので、人にスポットを当ててパネルを編集しました。場所の制約がありますので、厳選した情報を案内していますが、あれもこれもと知っていただきたいことがたくさんあり、辛いところです」

行政だけではなく、県民が活躍した場面を紹介し、今後の活動につながっていけばと願う。

見学後の一服は「カフェ サミエール」で

賢島を起点にした三重の新しい旅

サミエールでは、ふるさと三重の技、食、旅についても凝縮して展示。G7首脳をはじめとする人々をもてなした三重の豊かな恵みとして、食材や加工品、伝統工芸などの匠の技、そして海・山などサミットに関連した三重のスポットが紹介されている。

三重県国際戦略課 関美幸さん
三重県国際戦略課 関美幸さん
「賢島を起点にして、三重のいろんなところへ出掛けてもらいたいです」
国際メディアセンターで使われた木製のすだれを再利用

併設する「カフェ サミエール」では、首脳や各国の報道陣などのもてなしに用いた三重県産の日本酒地ビール飲料などを提供するほか、オリジナルメニューとしてG7にちなんだ食材を使った「サミットドリアセット」、また近鉄の観光特急「しまかぜ」の車内メニューの一部も用意している。ガラス越しに賢島の風景を眺め、ゆっくりと寛げる空間となっている。

オープンから一カ月で、約三万人が訪れたという。リピーターにもつなげたいと、県内各市町などによる企画展示を定期的に内容を入れ替えて展開している。 サミットの雰囲気と三重の誇りを感じるサミエールは、サミットのチャンスを未来へつなぐかけ橋となっている。

G7首脳の紹介パネルは一つひとつ取って付きで、開くとそれぞれの国・機関の紹介が見られる。クイズやスタンプなど見るだけではない仕掛けがある
Yahoo!ロコ伊勢志摩サミット記念館 サミエール
住所
三重県志摩市阿児町神明747-17

地図を見る

アクセス
賢島駅[出口]から徒歩約0分
志摩神明駅[出口]から徒歩約19分
鵜方駅[出口2]から徒歩約37分
電話
0599-44-0205
営業時間
9:00~17:00
定休日
年中無休
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

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