レアな品種も! 広々とした高原に咲く東北のコスモス畑3選

特集

9/14は「コスモスの日」。最高の絶景コスモスが観たい!

2017/09/14

レアな品種も! 広々とした高原に咲く東北のコスモス畑3選

東北地方の主な観光資源の一つであるスキー場。広々とした高原に作られることが多いが、スキー場が稼働していないグリーンシーズンを有効に活用するべく、高原の秋はコスモス畑へと大変身! そんな東北地方の『高原のコスモス畑』3スポットをピックアップしてみた。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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さわやかな秋風にゆらゆらそよぐ“高原コスモス”

青森県八甲田山のふもとに、延べ11種類のコスモスが咲き誇る「モヤヒルズ」(雲谷高原)。あまり見られない品種やコスモス迷路、コスモスアートといったバラエティに富んだ演出で、訪れた人を楽しませてくれる。

さらに、山形県の「面白山高原コスモスベルグ」と秋田県の「鳥海高原 南由利原コスモス畑」と、どこまでも続くような高原一面に咲くコスモスは最高にフォトジェニックだ。

ここではそれぞれのコスモス畑ごとに、コスモスをきっかけにしたイベント、または立ち寄りたいオススメのスポットも合わせて紹介する。

高原に咲く美しいコスモス(鳥海高原 南由利原コスモス畑)

-東北エリアで行きたいコスモス畑-

1.モヤヒルズ(青森県・青森市)
2.面白山高原コスモスベルグ(山形県・山形市)
3.鳥海高原 南由利原コスモス畑(秋田県・由利本荘市)


1.モヤヒルズ(青森県・青森市)

ゲレンデ一面に咲き乱れるコスモス

\ここが絶景!/

11種類のコスモスが見られる。後方はモヤヒルズ管理棟

青森県の八甲田山麗のふもとに、約75万平方メートルの敷地(スキーエリアを含む)を有するモヤヒルズ。冬季はスキー場としてにぎわうモヤヒルズだが、毎年9月中旬頃から10月中旬頃までの約1か月間、およそ2万平方メートルの敷地に約50万本のコスモスがゲレンデ一面に咲き誇る。

モヤヒルズ フロントの小山田聖那さん
モヤヒルズ フロントの小山田聖那さん
「もともとは冬だけ営業をするスキー場だったのですが、20年ほど前に、1年を通して楽しめるような場所、4シーズンズパークのレクリエーション施設として誕生しました。昔からこの雲谷高原(もやこうげん)は、コスモスの花が咲き誇る場所として知られていたんですよ。ということで、もっとコスモスを増やして、秋はコスモスで癒しや憩いの場として利用していただこうと」
レッドイリュージョン

そんなモヤヒルズだが、最初はセンセーションという品種だけだったという。

モヤヒルズ フロントの小山田聖那さん
モヤヒルズ フロントの小山田聖那さん
「15年前からいろいろな品種も植えるようになったんです。毎年種を購入しているのですが、品種によって咲く時期がそれぞれ少し異なっていて、早ければ8月頃から次々と咲いていくので、満開の時期はまちまちですね」
日の丸(左)とハッピーリング(右)※開花は9月中旬頃までなので散っている可能性あり

モヤヒルズでは、今年はセンセーション、あかつき、レッドイリュージョン、日の丸、ハッピーリング、ピコティ、シ-シェル、ダブルクリックローズボンボン、ダブルクリックピンクバイカラー、オレンジフレア―、サイケという11種類のコスモスが花を咲かせる。なかには珍しい品種も。

モヤヒルズ フロントの小山田聖那さん
モヤヒルズ フロントの小山田聖那さん
レッドイリュージョン、日の丸、ハッピーリングといった品種は、あまり見られない品種だと思います。ただ、日の丸とハッピーリングは、9月中旬頃には散ってしまっているかもしれません。逆にその頃のレッドイリュージョンは満開だと思います!」

そんな珍しい品種も見られるモヤヒルズでの、小山田さんオススメの鑑賞場所を聞いてみた。

モヤヒルズ フロントの小山田聖那さん
モヤヒルズ フロントの小山田聖那さん
コスモスの花畑が迷路になっている全長220mのコスモス迷路というコーナーがあるのですが、その出口からは青森市内と陸奥湾が一望できるんです! 風景のコントラストが見事ですよ」
コスモス畑の迷路。きれいなコスモスのおかげで、もっと迷っていたい、と思ってしまうほど

モヤヒルズではコスモスアートも注目したいポイント。

モヤヒルズ フロントの小山田聖那さん
モヤヒルズ フロントの小山田聖那さん
「コスモス畑から150mほどゲレンデを登っていただくと見られるのがコスモスアートです。今年は酉年ということで、ニワトリのアートになっていて、咲き出せばオレンジフレアーのきれいなオレンジ色で彩られます。今のところ台風も来ていないので、コスモスのできばえは良好です。ぜひ、モヤヒルズにいらしてください!」
ニワトリのコスモスアートと共に陸奥湾が眼下に広がる。アートがコスモスで彩られるのは9月中旬頃

さらに、コスモスが見頃を迎える9/17(日)・18(月・祝)には「雲谷高原コスモスまつり」が、23(土・祝)には「コスモスYOSAKOIソーランまつり」が開催されるとのことなので、続いてそちらを紹介する。

 

\コレも必見/

雲谷高原コスモスまつり・コスモスYOSAKOIソーランまつり

「小動物ふれあい体験」ではフクロウにも触れられる

コスモスに見守られてゆったり過ごす贅沢な1日

毎年9月中旬頃には、イベントが満載の「雲谷高原コスモスまつり」が同地で行われている。2017年は、9/17(日)・18(月・祝)(10:00~16:00)に決定!

モヤヒルズ フロントの小山田聖那さん
モヤヒルズ フロントの小山田聖那さん
「16年前からこのコスモスまつりは開かれていて、8年前からよさこいソーランまつりも加えて開催しています。秋風に揺れるコスモスを見ていただくことはもちろん、ワークショップ(500円~)への参加や、フクロウ、アヒル、パイソン(ヘビ)、ウサギ、陸ガメ、トカゲといった小動物との触れ合い体験、コスモス迷路、コスモスアートの見学など、コスモスの花に囲まれた1日を、高原で過ごしていただけるイベントになっています。ワークショップは、万華鏡・キャンドル作り、革のキーホルダー・苔玉作り、竹で鳥笛作り、スイーツデコ・器・皿の絵付、押し花体験(青森ヒバのコースター)など、豊富ですよ!」
9/23(土・祝)には満開のコスモス畑の近くでよさこい演舞が見られる

ほかにも、雲谷産ゴンちゃんすいかの重量当てクイズ、フリーマーケット、木登り体験、農産物・花・種苗の販売、縁日コーナーなど、企画が盛りだくさんだ。そして9/23(土・祝)には、「コスモスYOSAKOIソーランまつり」(10:30~15:30)が開催される。

モヤヒルズ フロントの小山田聖那さん
モヤヒルズ フロントの小山田聖那さん
「青森県内から8チームが参加して、ダイナミックなよさこい演舞や大旗競演を披露します。参加メンバー全員によるよさこい総踊りは迫力満点なので、ぜひ一度見ていただきたいです」

モヤヒルズ

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。


2.面白山高原コスモスベルグ(山形県・山形市)

約100万本の花絨毯に感動!

\ここが絶景!/

秋晴れなら、抜けるような青空、周辺の山々、そしてコスモスとの競演が堪能できる

山形県山形市とそのお隣、宮城県仙台市を結ぶJR仙山線の山形側県境に位置する面白山(おもしろやま)高原コスモスベルグ。約7ヘクタールもの敷地に約100万本のコスモスが見渡すかぎり続く、東北屈指のコスモスの名所だ。

山形市観光協会の安孫子司さん
山形市観光協会の安孫子司さん
「もともとはスキー場のゲレンデだったんです。現在は営業していませんが。そこで、グリーンシーズンでのゲレンデの活用をしようということで、1982年よりコスモスが植えられたそうです。ちなみに、面白山という特徴のある名称は、残雪が残っている山を見て『面(おもて)の白い山』ということが由来になっていて、一方のコスモスベルグという名称は、もちろんコスモスと、ドイツ語で“山”という意味のベルグを合わせたものです」
管理や植え替えなどは地元の人が行っている

今年はオレンジ色や黄色の花を咲かせるキバナコスモスのみだが、ほかの種類が見られる年もあり、種類については流動的だ。

山形市観光協会の安孫子司さん
山形市観光協会の安孫子司さん
「今年は種類で言いますとキバナコスモスだけですが、元スキー場のゲレンデを活用しているので、広大な斜面一面にコスモスが広がっています。約100万本ものオレンジ色のコスモスが広がる光景は圧巻です! もうすでに満開になっていて、見頃は9月下旬頃までです」
 

\立ち寄りスポット/

山寺

全国的に有名な五大堂からの秋の眺め

松尾芭蕉があの名句を詠んだ舞台へ

面白山高原コスモスベルグの最寄り駅、JR面白山高原駅から1駅(約10分)隣の山寺駅。そこから5分ほど歩くと、日本で有数の観光スポット、宝珠山立石寺(ほうじゅさんりっしゃくじ)、通称「山寺」がある。創建は860年、清和天皇の勅願によって慈覚大師(じかくだいし)が開いた歴史のある寺であり、俳人・松尾芭蕉が「おくのほそ道」に収録した名句「閑(しずか)さや岩にしみ入る蝉の声」と詠んだ場所として有名だ。

山寺観光協会副会長、兼観光部長の遠藤定治さん
山寺観光協会副会長、兼観光部長の遠藤定治さん
「山形県を代表する観光地になっておりまして、年間70万人ほどの方がいらっしゃいます。登山口から頂上までは石段が1015段あり、五大堂を経由して奥之院まで往復で約60~90分かかります。頂上近くにある五大堂からの眺めは、有名な口コミ旅行サイト『トリップアドバイザー』の『日本の展望スポット ランキング 2017』で全国5位に選んでいただきました。移り変わる季節の景観を楽しむことができますが、一番オススメの季節は秋。そう、まさにこれからですね。遠くの山(二口峠)から美しい紅葉のグラデーションが描かれ、色づく山々は息を吞むほどですよ」
季節を存分に感じられるのも魅力のひとつ。春の念仏堂(左)と冬の根本中堂(右)

非常に歴史のある山寺は、“食”という面でも伝統が息づいている。何千人もの僧侶たちが修行勉学に励み、食した料理、精進料理だ。

山寺観光協会副会長、兼観光部長の遠藤定治さん
山寺観光協会副会長、兼観光部長の遠藤定治さん
「山寺には、面白山より流れる紅葉川と、二口峠より流れ来る立石川が川原町で合流して、山寺の母なる川、立谷川となり、今でもイワナ、ヤマメ、ハヤ、カジカなどが棲む清流となっております。この清流で育ったニジマスや、山寺の野菜と果実を取り入れたのが『山寺御膳』です。農家の方が立谷川の水で育てた野菜、奥山寺や面白山の恵の山菜といった多くの地元の食材を使用しています。2017年9月現在、こちらのメニューを提供している店は、山寺近くの『ふもとや本店』(023-695-2214)と『対面石』(023-695-2116)の2店舗になります」
山寺御膳2500円。3日前までの事前予約制。季節により付け合わせなどは変わる

面白山高原コスモスベルグ

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

山寺

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。


3. 鳥海高原 南由利原コスモス畑(秋田県・由利本荘市)

高原のさわやかな風に揺れるコスモス

\ここが絶景!/

約100万本の可憐なコスモスが秋風になびく

山形県と秋田県にまたがる鳥海山。その鳥海山麗の標高400mにある鳥海高原南由利原は、四季折々の自然が満喫できる高原として人気の観光スポット。オートキャンプ場やサイクリング、スノーモービルランド、ゴルフ練習場、さらには天体観察施設コスモワールドなど、とにかくさまざまな楽しみ方ができる場所だ。そして、9月中旬から10月中旬には、高原内にある1.5ヘクタールと1.2ヘクタールの2か所の花畑で、コスモスが次々に開花し、訪れる人に癒しを与えてくれる。

「例年並みに育っているので、今年もきれいに咲くと思います。白、黄、赤、ピンク、オレンジなど、色彩も豊かです」と話してくれたのは、南由利原青少年旅行村の加藤秀博さん。

ピンク、赤、白など目にも鮮やかなコスモスが広がる

育てるうえで一番気を付けているところは、「台風や強風に負けないように背丈をあまり伸ばさず、とにかく丈夫な茎に育てています」(南由利原青少年旅行村の加藤秀博さん)。そのため、肥料の成分をしっかりと確認しながら施肥しているとのことだ。そうやってていねいに育てられたコスモスを観賞するのにオススメのポイントは、花畑の脇の天体観察施設コスモワールドの土手から見る場所だという。

鳥海山とコスモスが同時に見られ、雄大な景色を目にすることができます。また、大谷地池を一周できるサイクリングを、ぜひ体験してみてください。心地いい風を受けながら、コスモス畑と鳥海山、紅葉を存分に堪能できますよ。これは、ここ南由利原コスモス畑ならではと言えるのではないでしょうか」(南由利原青少年旅行村の加藤秀博さん)

向かって右手がコスモワールド。奥には雄大な鳥海山が見える
 

\コレも必見/

南由利原コスモスまつり

10:00~11:30には子供が遊べる輪投げゲームも!

30年近く続いている秋恒例のまつり

1990年から始まった恒例の秋祭り「南由利原コスモスまつり」が10/1(日)に開催。10:00~14:00の間に、輪投げゲーム&ボール投げ的入れゲーム、とにかく大声を出して声量を競う絶叫大会、〇×クイズ、乗馬体験、ターゲットバードゴルフ体験など、老若男女が参加し、一緒になって楽しめる企画が満載だ。

10:30~14:00に体験できる乗馬

祭りの中で特に人気なのが、秋田由利牛焼肉ガーデン。鳥海高原の大自然の中で、澄んだ空気と水、牧草などにより丹念に育てられた黒毛和牛の一種でブランド牛「秋田由利牛」を特別価格で購入でき、そのまますぐに焼肉ガーデンで食べられる。バーベキューのセットはすべて用意されているので、手ぶらでOKなうえ、料金も食事代のみ。美しい鳥海山を眺めながら、ぜひ秋田由利牛を味わってほしい。

秋田由利牛焼肉ガーデンの様子。焼ける肉の匂いが食欲をそそる(10:30~14:00)

鳥海高原 南由利原コスモス畑

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

いかがだっただろうか。あまり見られないコスモスも咲く「モヤヒルズ」、コスモスのオレンジが斜面一面を彩る「面白山高原コスモスベルグ」、鳥海山とコスモスのコラボレーションがすばらしい景観を生み出す「鳥海高原 南由利原コスモス畑」と、東北エリアの“高原コスモス”は、本数はそれほど多くはないものの魅力にあふれたものばかり。高原に咲くコスモスは、見る人々の心を癒してくれるはずだ。

取材メモ/「ひと雨ごとに雑草が生き生きと伸びるので、草刈りが追い付かないんです。雑草がコスモスの長さを超えないように頑張って刈っています」(笑)とモヤヒルズの小山田さん。苦労していることは意外にも(!?)雑草問題らしい。これは根が深そうだ~。

取材・文=大原武史(エンターバンク)

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