コーヒー大国のアメリカンが老舗喫茶・さぼうるでカフェブレイク

特集

外国人が「ジャパナイズされた母国料理」を食べてみたらこうなった。

2017/09/13

コーヒー大国のアメリカンが老舗喫茶・さぼうるでカフェブレイク

スターバックスコーヒーを筆頭に日本にはアメリカ発のカフェがたくさんありますが、日本にも独自の発展を遂げた“純喫茶”がありますよね。そんな喫茶店にカフェ大国・アメリカ出身の3人をご招待! メニュー、コーヒーの味……etc.。アメリカのカフェとの違いを語らいました。

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

神保町で創業62年!
純喫茶「さぼうる」にアメリカ人がご来店

純喫茶とは、基本的にお酒を扱わない喫茶店のことですが、夜にはお酒を提供するお店もあり、今回訪れた「さぼうる」もそんなお店のひとつ。東京・神保町にある老舗喫茶店は、日本で暮らすアメリカ人の目にどのように映るのでしょうか!?

【日本のレトロ喫茶体験をするのはこの3人】

写真左から、埼玉県草加市で英語の先生をしているサンダーさん、専門学校で映画の勉強をしているケイリーさん、映像の勉強をしたのち現在就職活動中のレイチェルさん

ーーみなさん、純喫茶には来たことがありますか?

一同「……(あるような、ないような?)」

サンダーさん
サンダーさん
「コーヒーを飲むときはコンビニ。セブン-イレブン」
ケイリーさん
ケイリーさん
「私コーヒーあんまり飲まないね……」

ーー……なるほど。アイスブレイクは不発のようですね。アメリカ人だからといってみんながみんな、カフェに行きまくってるワケじゃないですもんね。

ケイリーさん
ケイリーさん
「でも、コーヒーが好きなアメリカ人は毎日2〜3杯は飲みますね。特に大学生とか。あと家にコーヒーマシンがあることが普通で、毎朝コーヒーを飲む人は多いですね。私もアメリカにいた時はよくスターバックスコーヒーへ行きました」

ーー日本同様、コーヒー好きはたくさん飲むんですね。では、何を注文するかメニューを見て決めましょう! 「さぼうる」で人気があるのは、コーヒーの他にもいちごジュースと4色から選べるクリームソーダなどあります。アメリカのカフェにもジュースは多いんですか?

サンダーさん
サンダーさん
「オレンジジュースが多い」
レイチェルさん
レイチェルさん
「うん。主にオレンジジュースとかはあるんですけど、こんな風にイチゴ、バナナ、パインとかはないですね」

ーー日本の古くからやっている喫茶店は、大体バナナジュースがありますよ。純喫茶でもそう多くなさそうなのが、ミルクセーキ。牛乳に卵の黄身、砂糖などを入れた飲み物で、シェイクがなまってセーキに……。

一同(不安そうな顔)

サンダーさん
サンダーさん
「ストロベリージュースにします」

\ドリンクが登場しました!/

「いちごジュース」(500円・写真左右)、「クリームソーダ」(580円・中央)のブルーハワイをそれぞれ注文
「アメリカンコーヒー」(430円)と「ピザトースト(中)」(500円)。ともに不動の人気メニュー
ケイリーさん
ケイリーさん
「いちごジュース、おいしい!」
レイチェルさん
レイチェルさん
「オーマイガー。ブルーハワイ、かき氷の味ですよね。アイスクリームおいしいです」
サンダーさん
サンダーさん
「グレイト!」

ーーアメリカンはどうですか? ぜひ飲んでみてください。

一同「アメリカーン(ニヤリ)」

レイチェルさん
レイチェルさん
「普通のコーヒーより薄いんですよね」
サンダーさん
サンダーさん
「アメリカにはないものだから面白い!」
レイチェルさん
レイチェルさん
「初めて飲んだかも。落ち着いた味ですね。これで十分な濃さに感じるんですけど、薄いというのなら普通のブレンドはどのくらいなんでしょう? 飲んでみたくなりました」
サンダーさん
サンダーさん
「うん、グッド!」
ケイリーさん
ケイリーさん
「そういえば、カップの大きさがアメリカのコーヒーよりも小さいよね。アメリカはもっと大きいマグカップですよ」

怪訝そうな顔をしていたミルクセーキ……。そのお味は?

「ミルクセーキ」(500円)は、アイスクリームがのっているタイプ。たまごの風味と優しい甘みが日本人からすると“どこか懐かしい味”ですが、アメリカ人はどう感じる? まずはサンダーさんがチャレンジ
サンダーさん
サンダーさん
「プリンが液体になったみたい」
ケイリーさん
ケイリーさん
「オイシー。プリンの味がします」
サンダーさん
サンダーさん
「そういえば、ニューヨークにあるエッグクリームみたいだね。味が似ている」
レイチェルさん
レイチェルさん
「確かに! アメリカのミルクシェイクが軽くなった感じ。アメリカのシェイクはもっとドロッとしているんですよ」

お次はお食事に、レッツトライ!

昔ながらの「ナポリタン」(650円)は人気のメニュー。夜だけの提供で、お隣にある「さぼうる2」では常時食べられる

ーーアメリカのカフェではどんな食事ができるんですか?

レイチェルさん
レイチェルさん
「ここみたいにパスタがあるのは珍しいかも。ベーグルやサンドイッチが定番かな。あと、マフィンなどのコーヒーに合うもの。スタバを想像してくれれば」
サンダーさん
サンダーさん
「あと、スコーン」
レイチェルさん
レイチェルさん
「あとピザトーストはないですね。そもそもこんなに厚いトーストがないかな」
「ナポリタン」は箸でいただくのが「さぼうる」流。日本食にも慣れているみなさん、さすが箸の使い方がお上手!

ーーナポリタンは食べたことがありますか?

ケイリーさん
ケイリーさん
「ナポリタンはファミレスで食べたことがあります。この味、嫌いじゃないですね」
サンダーさん
サンダーさん
「私もあります。ベリー昭和な食べ物ですね」

ーータバスコをかけるのがポピュラーな食べ方なんですよ。ちょっとかけるとおいしいんですよ

ケイリーさん
ケイリーさん
「アメリカ人は使わないね」
サンダーさん
サンダーさん
「そういえば、タバスコを日本に持ってきたのはアントニオ猪木なんだよ」

——そうなんですか!? よくご存知ですね。
※日本に入ってきたのは昭和20年代と言われているが、その後広く日本で普及させたのはアントニオ猪木氏が経営していたアントントレーディング社だと言われている。

アメリカのご家庭の冷蔵庫には、タバスコはあまり入っていないそう。「家族は使わないけど、私はタバスコを時々使うから家にありますよ」(ケイリーさん)
レイチェルさん
レイチェルさん
「かけたほうがおいしい!」

もうひとつの名物「チーズドッグ」。ドッグはどこ?

「チーズドッグ」(300円)は平日14時、土曜11時からの販売。知り合いからチーズドッグの型を譲り受け作りはじめたのだとか(特別に3つに切り分けていただきました)

ーーチーズドッグもこちらの名物で人気のメニューなんですよ

ケイリーさん
ケイリーさん
「私、お肉は食べられないんです」

ーーチーズドッグとは、別名「原宿ドッグ」と言いまして、最近だと「チーズワッフル」などの名称でコンビニなどに売っているワッフルのようなおやつで……とにかくお肉は入っていないんですよ!

レイチェルさん
レイチェルさん
「ドッグなのにお肉が入っていないの?」
安心してケイリーさんもチャレンジ。「おいしい」とご満悦!
最後まで「おいしい」と純喫茶を満喫してくれた3人。ネガティブな反応がほとんどなかったことに取材陣も驚き

ーーみなさん、おいしく食べられたようで良かったです! 楽しんでもらえましたか?

ケイリーさん
ケイリーさん
「はじめて純喫茶に来てみて、楽しかったです。チャンスがあったらまた来たいですね。ほかの純喫茶にも行ってみたいな。あと、いちごジュースが本当においしかった!」
レイチェルさん
レイチェルさん
「すごく良いところですね。雰囲気も独特で、あとテーブルがかわいくて、ディズニーランドみたいだなって思いました。お店の造りも面白くて、カオスだからこそ楽しめますよね。賑やかなんですけどうるさくなくて、そこがすごく良いと感じました」
サンダーさん
サンダーさん
「雰囲気が本当にすばらしいです。いろんなところの民芸品があって、北海道に行った時を思い出します。アイヌ? のような。このお店は、すべてが良い意味で変。食事もグレイト! 昭和にすごくありそうですね」

取材メモ/はじめは微妙な表情をしていた「ミルクセーキ」も飲んだらニッコリ。ドリンクや食事、お店の雰囲気のすべてに満足してもらえたよう。愛され続けてきた純喫茶は、アメリカ人のハートもガッツリ掴みました。

さぼうる

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

取材・文/河島まりあ 撮影/根田拓也

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

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