芳香で地域に活力を!香りある暮らしを提案。名古屋のアロマ工房

2017/09/21

芳香で地域に活力を!香りある暮らしを提案。名古屋のアロマ工房

香りをきっかけに、遠い昔の記憶や思い出が蘇った経験は、誰もが持つのではないだろうか。脳活動との関わりにおいて近年注目が高まっている、香り。その魅力にせまるべく、植物由来の精油を使ったアロマ製品を開発・販売し、メディアで多数紹介されている「アロマ工房」(瑞穂区)を訪ねた。

中広

中広

儀式や嗜好品に用いられ、人々の生活に根づいた香り

草木や花々、果物が持つさまざまな香り。その芳香は、私たちに癒しや安らぎをもたらしてくれる。

人々の暮らしに、香りがもたらされたのは古代。メソポタミア・エジプト文明の頃には既に使用が見られ、ルクソールにある古代エジプト文明の遺跡に、香を神々に捧げる儀式の様子が描かれている。香りにまつわるエピソードを残すのが、世界三大美女のひとりクレオパトラ。バラの芳香を身にまとい、数々の男性を魅了したと伝わる。

香りの文化は、仏教とともに日本に伝来したとされ、平安時代、香を楽しむ習慣が貴族の間で花開く。戦国時代には武士の嗜みとして茶や香が浸透。やがて香道として確立されていく。

アロマ工房の店内。オリジナル精油のほか、アロマスプレーや石鹸、ハーブティーなどをそろえる。2階にはサロンを併設。スクールも好評を得ている

アロマテラピーという名が生まれたのは、20世紀に入ってから。植物精油の芳香や機能に着目した、フランスの化学者・ルネ・モーリス・ガットフォセは、著書『アロマテラピー』を発表。精油が持つ治癒力を世間に紹介した。

フランスでは医療現場でも用いられているアロマテラピー。日本国内ではリラクゼーション効果が着目され、女性を中心に人気を集めている。


漂う芳香に魅了されてサロン&スクールを開業

新瑞橋駅から、東へ徒歩10分。店の扉を開けると芳香がふわりと漂い、心なしか身体が緩む。

店内には、オリジナル精油などアロマ製品がずらり。ボトルを手に取り鼻へ近づけると、甘くて清々しい香りがした。「ラベンダー・ファイン」。アロマ工房代表平山洋子さんが、フランスで惚れ込んだ一品である。

アロマとの出合いは数十年前。モデルとして活動していた時に知り合ったフランス人の友人から漂う香りに、心を奪われた。

アロマ工房 代表 平山洋子さん
アロマ工房 代表 平山洋子さん
「何かを尋ねると、植物から採れた精油でした。その頃は、『アロマ』という言葉が日本にまだ浸透していなかった時代。今までない芳香に興味を持ちました」
アロマ工房で扱うラベンダー精油は「ラバンジン・スーパー」「ラバンジン・グロッソ」「ラベンダー・ファイン」の3種類。「ラベンダー・ファイン」は3つの中で最も標高が高い畑で育てられた真正ラベンダーの精油

精油への探求心は日に日に高まるばかり。子育てが一段落した平山さんは、アロマテラピストの資格を取得。平成2年にアロマテラピースクールの運営をスタートし、自ら講師として教壇に立った。「女性のあらゆるライフステージを応援」することを理念とし、平成12年に法人化。翌年には、サロンをオープンした。

「自分が納得した製品を紹介したい」と一念発起した平山さんは、商品開発を決意。フランス在住の日本人コーディネーターの協力を経て、憧れの地・フランスの奥プロヴァンスへと足を踏み入れた。

日本文化を香りで表現した「和の趣」シリーズは、和室などにも馴染みがいい。外国産の精油を調合して、和の香りが表現されている

奥地で出合った至極の香り。オリジナル商品誕生へ

フランス南東部に位置するアヴィニョンから車で約2時間。車がやっとすれ違えるほどの細い山道を抜けると、見渡す限りのラベンダー畑が広がっていた。「花々は芳しく、一面が紫色。走っても走っても、畑がずっと続くほど広大でした」と感動を振り返る。

奥プロヴァンスでは、ラベンダーの生産が盛ん。多くの生産者が蒸留機器を備え、精油を手がけている。ラベンダーと一口で言ってもさまざまで、奥プロヴァンスでは3種類が生育。品種によって、開花時期や香り、適する標高が異なる。

アロマ工房 代表 平山洋子さん
アロマ工房 代表 平山洋子さん
「気候や日照時間に大きく左右されるため、年毎に品質が変わります。採れた精油は熟成させればさせるほど、品質がよくなることもあり、ワインと少し似ています」
ボランティア活動の様子。アロマハンドトリートメントは、好評を集める

高地で育つ真正ラベンダーを使った精油が、「ラベンダー・ファイン」。他の2種に比べて、甘い香りがほのかに漂い、希少価値が高い。

品質の高さはもちろんのこと生産者の穏やかな人柄に惚れ込み、平山さんは取引を決意。現在アロマ工房では、フランス産のラベンダー精油を3種類扱っている。

ラベンダーの一大生産地でもある奥プロヴァンスを訪れた平山さん。収穫を手伝い、蒸留所を視察した

子育て中の女性雇用や社会貢献活動にも注力

外国産の精油を使ったオリジナル商品の開発にも注力。なかでも、気軽に香りを楽しめるスプレータイプは好評を得ている。アロマスプレーをノベルティーグッズに採用する企業も増加。「自分をイメージした香りをつくってほしい」と男性からオーダーを受けるなど、新たな顧客を掴むきっかけとなった。

平成20年には、社会貢献を目的とした「日本アロマ貢献協会」(JACA)を設立。アロマテラピーの普及に取り組む一方で、介護施設や病院などでのボランティア活動も行う。施術を担うのは、アロマ工房が運営するスクールの卒業生。「気持ちがいい」「いい香りがする」と喜ぶ姿にやりがいを感じている。母の介護時に役立てたいと、トリートメント技術を学んだ平山さんは、「アロマトリートメントは、赤ちゃんから高齢者まで、老若男女に喜んでいただける。芳香を楽しむとともに、スキンシップに役立ててほしい」と微笑む。

精油の活用法は様々。塩と精油を混ぜてバスソルトとして。精油を垂らした水で雑巾やおしぼりを絞って香りづけに。精油を含ませたティッシュを細かくちぎり掃除機に吸わせると芳香が立つ

近年は「ストレス解消セミナー」など企業イベントにも積極的。講演後のワークショップではアロマグッズづくりを通して、参加者同士のコミュニケーションを育む。

子育てなどの空き時間を活用してほしいと、女性の雇用にも注力。スタッフは、施術やパッケージデザイン、イベント運営など、それぞれの得意分野を生かす。

大量の草木から抽出できる精油はほんのわずか。バラにいたっては、50輪の花から採れるのはたったの1滴だという。 ふと疲れを感じたら、自身へのご褒美として芳香に身を委ねてみよう。香りに秘められた壮大な歴史と物語に、思いを馳せながら。

Yahoo!ロコアロマ工房
住所
愛知県名古屋市瑞穂区彌富通2丁目15

地図を見る

アクセス
瑞穂運動場東駅[3]から徒歩約7分
新瑞橋駅[5]から徒歩約9分
瑞穂運動場西駅[2]から徒歩約17分
電話
052-893-7482
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

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