世界屈指のグルメ大国! イタリア人が「カプリチョーザ」へ行く

特集

外国人が「ジャパナイズされた母国料理」を食べてみたらこうなった。

2017/09/13

世界屈指のグルメ大国! イタリア人が「カプリチョーザ」へ行く

ランチやディナーの選択肢のひとつとしてポピュラーなイタリア料理。ピザにパスタ、リゾットなどは、日本でもとっても親しまれていますよね。しかし、食文化を大事にするグルメな国民性のイタリア人には日本流のイタリアンはお口に合うのか? 日本在住の本場イタリア人に体験してもらいました。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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イタリア人の皆さん、日本のカジュアルイタリアンはどうでしょう?

約40年前の日本では、一部の人が食べる高級なお店が多かったイタリア料理のレストラン。その後、ディナーデートの定番となり、今では家族で気軽に行けるお店も増えてきた。「カプリチョーザ」(イタリア語で気まぐれの意味)は、1978年に渋谷に誕生した、カジュアルイタリアンレストランの先駆け的存在で、現在は、国内外に約130の店舗を展開している。そんな日本人に親しみのあるイタリアンを本場のイタリア人はどう受け取るのか?

\イタリア各地ご出身のこの3人/

左から翻訳者のセレナさん(ナポリ出身・来日4年目)、日本語学校に通うフランチェスカさん(ヴェネチア出身・来日11カ月)、語学学校で働くピエールさん(ローマ出身・来日15年目)

ーーみなさん、そもそも日本でイタリアンレストランに行くことはあるんですか?

フランチェスカさん
フランチェスカさん
「イタリア人は基本的にパスタは家で食べるものなの。私は日本でピッツァを3回だけ食べに行ったことがあるけど、う〜ん。生地がちょっとね……」
セレナさん
セレナさん
「私もほとんど行かないかな。外食自体あまりしないけど、行くならカレーとかラーメンとか日本の食べ物が多いかも」
ピエールさん
ピエールさん
「やっぱり食材が違うよね。私は、北海道のススキノでイタリアの家庭料理のお店をやっていたんですよ」

ーー元プロもいらっしゃるということで、これは辛口になる予感……。

まずはワインで「チンチーン!」イタリア流で乾杯しよう

「日本だとワインを飲むのはちょっとオシャレなイメージだけど、イタリアでは普通のこと。毎日のディナーでもだいたい1杯ずつ飲みますよ」(セレナさん)

ーーまずはやっぱり、ワインで乾杯と行きましょうか!

一同「チンチーン(乾杯)!」

セレナさん
セレナさん
「一人ひとり目を合わせて乾杯するのが大事なの」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「私は、日本で乾杯するときは『チアーズ』って英語で言ってる。ちょっと恥ずかしいから」

ーー(笑)。ちなみに「いただきます」は言わないんですか?

フランチェスカさん
フランチェスカさん
「言葉はあるけどあまり言わないかな。逆に、ボナペティ(召し上がれ)は言いますね」

あれも、これも! 実はイタリア料理じゃないものが!?

イタリアも日本と同じで住んでいる地域によって気候に差があり、食べるもの、食べないものがあるそう。「北のほうがチーズをたくさん食べますね。南の方がトマトを使った料理を良く食べる」(フランチェスカさん)

ーーメニューを見てみてどうですか? イタリアでは食べられないものはありますか?

フランチェスカさん
フランチェスカさん
「(エスカルゴを指差して)これは多分フランス風」
セレナさん
セレナさん
「日本のイタリアンには、ほかにも同じようなことがあるよね。フランス、スペインとかのヨーロッパ料理が混ざっている。そもそもエスカルゴはフランス語だし。アヒージョもスペイン料理だよね」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「このライスコロッケはイタリアのアランチーニと似ているね。だいたいもう少し小さくて歩きながら食べるもので、トマトソースをかけて食べるのは見たことがないけど」

オススメ5品のお味はいかが?

「トマトとニンニクのスパゲティ」(980円・税別)。イタリアから輸入された100%イタリアブーリア産長トマトを使ったソースを使用。創業時からある定番&人気のメニューで、ニンニクの香ばしさが食欲をそそる
こちらも創業時からのメニュー「揚げ茄子とほうれん草のミートソーススパゲティ田舎風」(1080円・税別)。イタリア産のトマトを使ったオリジナルのミートソースがパスタに絡む
トマト風味のご飯の中にとろーりチーズが入っている「シチリア風ライスコロッケ ミートソースがけ」(680円・税別)。カラリと揚がった衣とソースが好相性。シェアしていただきましょう

ーーまずは、オススメのパスタとライスコロッケを用意しました。ボナペティ〜!

一同「おー、すごーい! いただきます」

食べる前に写真を撮らせてもらうと「イタリア人はパスタが運ばれてきたらすぐに食べる。おいしくなくなる」(セレナさん)とピシャリ。そして湯気がなくならないうちに食べきるのだとか
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「香りだけでもおいしそう。トマトとニンニクのスパゲティはニンニクが強いですね。イタリア人は茹で加減にうるさいけど、これはアルデンテなのがすごく良い」
ピエールさん
ピエールさん
「うん、茹で加減が良いね」
セレナさん
セレナさん
「ライスコロッケは、これだけでお腹いっぱいになりそうなボリュームですね。おいしいね。でもアランチーニとは別の食べ物な感じがします」
ピエールさん
ピエールさん
「ライスコロッケはリゾットみたいだね」
セレナさん
セレナさん
「あと、イタリア人はパスタにチーズを絶対かけますね」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「野菜と肉のパスタだけだけどね」

ーーちなみにタバスコは使いますか?

フランチェスカさん
フランチェスカさん
「タバスコはかけませんよ。イタリア人はタバスコを使わない。使うとしたら鷹の爪を入れたちょっと辛いオリーブオイルかな」

ピッツァが生まれた地、ナポリ人の反応は?

高温で一気に焼き上げた「モッツアレラチーズとバジリコのピッツァ マルゲリータ 」(1480円・税別)。お店で発酵させて仕込んでいる生地を使っているのも創業当時から変わらない

ーーさあみなさん、ピザが届きましたよ!

フランチェスカさん
フランチェスカさん
「ナポリ人のセレナさん、このピッツァは25 センチくらいだけど大きさはどう?」
セレナさん
セレナさん
「全然小さいね! ナポリのピッツァはお皿からはみ出るくらい大きいの。その一枚をシェアしないで、一人一枚ずつ食べるのよ」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「イタリア人はマルゲリータで、その店の他のピッツァもおいしいのかどうかがわかる」
ピエールさん
ピエールさん
「そしてピッツァにはビール。ワインとは合わない。だからビールをください」

ーーナポリ人のセレナさん、お味はいかがですか?

セレナさん
セレナさん
「けっこう好き! 生地がおいしいですね。ナポリではもっとコルニチョーネ(耳)の部分が膨らんでるよね」
ピエールさん
ピエールさん
「私はちょっと柔らかいと思うな。でもそれは私がローマ人だから。ローマはもっとクリスピーだからね」

実は日本発!? チーズ×ハチミツのピッツァ

「4種のチーズピッツァ“クアトロ・フォルマッジ”」(1590円・税別)に、ハチミツのトッピング(30円・税別)。チーズの芳醇な風味と塩気に、ハチミツの甘さがマッチして美味!

ーー日本では、チーズのピッツァにハチミツをかけて食べるのが人気なのですが、イタリアでもある食べ方ですか?

セレナさん
セレナさん
「ないですねー」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「(ハチミツを)チーズだけにかけることはあるけど、チーズのピッツァはない」

ーーでは、挑戦していただきましょう!

まずはセレナさんが挑戦。食べる前は「無理かも……」と言っていましたが、感想は!?
セレナさん
セレナさん
「あまー!! 今甘いもの食べている。ちょっと口に合わないかな」
ピエールさん
ピエールさん
「うーん。不思議な味だね。チーズよりハチミツの味が勝っちゃうね」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「でも私はチーズが苦手だから、ハチミツのおかげで食べられる」
一通り食べ終えて3人とも満腹に! さすがイタリア人、食後はやっぱりエスプレッソをご所望

ーー(ほほに指をあてて)ボーノ! が出ませんでしたが、お口に合いませんでしたか?

フランチェスカさん
フランチェスカさん
「イタリア人は基本的に『ボーノ』のポーズをしません」
ピエールさん
ピエールさん
「遊びでしかしないよね。あと、親が子どもに向かってやるくらい」
セレナさん
セレナさん
「実はそんなに期待をしていなかったんですけど、全体的においしかったです。パスタはアルデンテだし、ソースの味も良かったです。ナポリ人はピッツァに厳しいですけど、おいしいと思いました」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「うん、全部おいしかったよね。日本でパスタを食べると水っぽいことが多かったけど、ここは違った。ソースも多くて。ピッツァも良かったですね。アランチーニはそのままだとちょっと味が薄いかな」
ピエールさん
ピエールさん
「チーズのピッツァには、ハチミツをかけない方がいいけどピッツァ自体はおいしかったね。パスタも普通に良かった。イタリア人からするともっと濃くても良いかもね」

取材メモ/“期待していないから”外食でイタリア料理をほとんど食べないという3人でしたが、食事を楽しんでもらえたようで一安心。ピッツァのハチミツがけ、日本人は大好きなんだけどな〜。

カプリチョーザ渋谷本店

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

取材・文/河島まりあ 写真/延藤 学

この記事を書いたライター情報

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