ドイツっ子3人と「つばめグリル」でハンバーグ女子会してみた

特集

外国人が「ジャパナイズされた母国料理」を食べてみたらこうなった。

2017/09/13

ドイツっ子3人と「つばめグリル」でハンバーグ女子会してみた

子どもから大人まで、みんな大好きなハンバーグ。その起源がドイツのハンブルグにあることは知られているかもしれないが、実は日本のハンバーグとは似て非なるもの、ということはご存知だろうか。独自進化を遂げた日本のハンバーグは、果たしてドイツ女子に受け入れられるのか!?

Yahoo!ライフマガジン編集部

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ドイツ生まれアメリカ経由、日本育ち。それが日本のハンバーグ

家庭でもレストランでも、花形メニューと言っていいハンバーグ。でも実は、ドイツのハンブルグ地方で、労働社会級の人たちが食べていた料理「タルタルステーキ」が起源なのだそう。18〜20世紀前半にドイツ人がアメリカに移住した際に一緒に伝わり、日本では明治の文明開化の頃に洋食レストランで食べられるようになったとか(一般社団法人 日本ハンバーグ・ハンバーガー協会HPより)。

遠い異国で独自に進化した母国の料理に、どんな感想を抱くのか。そんな好奇心を満たすべく、ドイツ女子を連れて「ハンブルグステーキ」一筋89年の「つばめグリル 品川駅前店」に行ってきました!

\まずはドイツビールで乾杯!/

左から、生まれも育ちもドイツ・ベルリンの日本人で、日本に滞在中の萌さん、来日7日目! 9月に日本に来たばかりの留学生カロリンさん(ブレーメン出身)とアントニアさん(バイエルン出身)

——みなさん、日本へようこそ! 今日は日本のハンバーグを満喫してもらいたいのですが、その前に「つばめグリル」にはドイツビールがあるので乾杯しましょう!

カロリンさん
カロリンさん
「ドウゾ、ドウゾ」(お酌するジェスチャーをしながら)
萌さん
萌さん
「カロリンさん、日本通だな〜(笑)。 この『エルディンガー・ヴァイス・ビア・ヘーフェ』は、ドイツではとてもメジャーなビールですよ」
黒ビールの「エルディンガー・ヴァイス・ビア・デュンケル」(左・940円)とドイツで最も売れているという「エルディンガー・ヴァイス・ビア・へーフェ」(右・940円)。サイズ感もドイツと同じ
萌さん
萌さん
「うん! いつもの味です! ドイツではビールは水より安いですけど、日本はちょっと高いですよね」

——水より安いなら、ビールを飲んじゃいますよね(笑)。日本のビールは「のどごし命」 みたいなところがありますが、ドイツビールはフルーティーで飲みやすいですね。

アントニアさん
アントニアさん
「ワタシはビールニガテ……。味がちょっと好きじゃない」

——アントニアさんが持っているのは日本のビールですけど、これなら飲めそうですか?

アントニアさん
アントニアさん
(一口飲んで)「うーん、やっぱニガテ……」
カロリンさん
カロリンさん
「トテモ違う味。でもおいしい」

\ビールのお供が到着!/

「自家製アイスバインとソーセージの盛り合わせ」(3550円)。日本人がイメージするドイツの料理といえばこの2つ。ドイツ国旗には創業から数えて何本目のアイスバインかが記されている。これは64万221本目
「ドイツ料理の香りだ!」と盛り上がる一同。いい笑顔をいただきました!
萌さん
萌さん
「出た! アイスバイン!(一同、なぜか笑う)。実はドイツではあんまり食べない料理なんです。ドイツでこれを食べると3日間なにもいらないくらい、お腹にドーンとくるんですよ」
アントニアさん
アントニアさん
「ワタシ、人生で1度しか食べたことない。南ドイツではメニューにないレストランも多いです」

——えーっ! てっきりよく食べているのかと。日本でもアイスバインは有名ですからね。「つばめグリル」のアイスバインはドイツの塩とハーブで作った液に4週間漬け込んで、それをゆっくりボイルした本格派なんですよ。ぜひ食べてみてください。

カロリンさん
カロリンさん
「このしょっぱさとか、特にドイツ料理って感じの味です。香りもすごく懐かしい」
アントニアさん
アントニアさん
「アイスバインはすごく本場の味って感じです。すごくおいしい! 脂が少なくて食べやすいから、ドイツのよりおいしいかも(笑)。ソーセージはドイツとはスパイスがちょっと違って、胡椒が強い気がしますけど、これもおいしいです。マスタードも合いますね」

いよいよハンバーグとご対面!

今回は3種類のハンバーグを食べ比べ!

——さあ、主役がきましたよ! まずは「つばめ風ハンブルグステーキ」(真ん中・1320円)から。ハンブルグステーキに自家製ビーフシチューをたっぷりかけた看板メニューです。アルミホイルで包まれているので、開けてみてください。

「つばめ風ハンブルグステーキ」(1320円)。ハンバーグの材料となる肉は、まるごと一頭仕入れるため安定したおいしさ。さらに上からビーフシチューをかけた贅沢な1品。1974年から不動の一番人気
ハンバーグが顔を覗かせると、「ワオ!」と歓声が!

\いざ、実食!/

ドイツには「ハンバーグ」という料理はない!?

アントニアさん
アントニアさん
「イメージしていたのと全く違うルックスですね。そもそもドイツにハンバーグという料理はないんです。どちらかというと、ミートボールに近いかな。ソースもかかっていなくて、しょっぱいだけって感じ。あと、ドイツのほうがもう少し玉ねぎがゴロゴロしてるし、量が多いかも」

——ドイツにはないんですか!?  アイスバインよりも衝撃の事実なんですが!
※ハンバーグの元祖といわれている「フリカデレ」というドイツ料理はある。ひき肉を玉ねぎや玉子と混ぜて、ハンバーグのように焼いたり煮たりする料理

カロリンさん
カロリンさん
「お肉がとってもジューシーデスネ! シチューのお肉がトロトロなのも好きです。自分でアルミホイルを開けるのがエンターテインメントで面白いし、とにかくシチューがのっているのに感動しました。鉄板で出てくるのもアイデアですね」
萌さん
萌さん
ドイツでは温かいまま食べるっていうこと自体が珍しいからね。本場のは冷たくてもっとパサパサしてます。でもこれはお肉の甘みが感じられるし、脂身が少なくて食べやすいです」

\どんどんいきます!/

「和風ハンブルグステーキ」(1160円)。昆布とカツオ節の出汁に大根おろしを加えた和風ソースでいただく
萌さん
萌さん
「さっぱりしている和風味がお肉に合うのか疑問だったけど、これもおいしい。やっぱりドイツのハンバーグ(の原型の料理)よりも日本のハンバーグの方が料理として成立してる気がする(笑)。私はこれが一番好きですね」
カロリンさん
カロリンさん
「このダイコンオロシ? これはMeerrettich(メーアレティッヒ=西洋わさび)に似てますね。付け合せにポテトが付いているのも、とってもドイツっぽい」
萌さん
萌さん
「そうそう。ドイツではジャガイモは主食みたいな感じです。皮ごと調理されているのもドイツっぽいですね。でも、味は日本の方が甘いかな。これは北海道のジャガイモですか?」

——北海道産だそうです。オーブンで40〜50分かけてじっくり焼いているのでホクホク。バターとデミグラスソースなどを混ぜたソースがかかってます。

「ジャーマンハンブルグステーキ」(1110円)は、目玉焼きがのるスタイル。ドイツでは地方によっても差があるが、お肉と目玉焼きのコンビは珍しくないそう
萌さん
萌さん
「これはどうしてジャーマン(注:ドイツ人、ドイツ風の、などの意味)っていう名前なんですか?」

——いい質問ですね! 実は、初期の日本洋食界では、ハンバーグ+目玉焼き+デミグラスソースの組み合わせの料理をジャーマンハンバーグって呼んでいたんだそうです。この料理も同じ内容なので、いまでも「ジャーマンハンブルグステーキ」と呼ばれているんです。

アントニアさん
アントニアさん
「南ドイツだとハンバーグではないですが、レバーケーゼっていう肉料理と目玉焼きの組み合わせはよくありますね。それに、目玉焼き自体をよく食べるので、ワタシはこの『ジャーマンハンブルグステーキ』が一番好きですね! ドイツにはこういうデミグラスソースっていうのがないんですけど、一番馴染みがある味に近かったです」
カロリンさん
カロリンさん
「日本食はすごく好きなので和風もいいですけど、やっぱりハンバーグをお肉として見ると、ジャーマンのガツンとしたソースの味の方が好きですね。ワタシもこれがNo.1です」
初めて食べる日本のハンバーグに興味津々

\まとめてみると/
・ドイツには似ている料理はあるけど、ハンバーグという料理はない
・「ジャーマンハンブルグステーキ」は、その名の通りドイツ人のウケがよかった!
・やっぱりハンバーグは世界共通、人を笑顔にする最強の料理だった!


取材メモ/日本人が大好きなハンバーグ、本場のドイツ女子たちにも受け入れられてよかった〜!

つばめグリル 品川駅前店

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

取材・文/石井 良(Hi-bit) 撮影/根田拓也

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

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