ココロもカラダもこの一杯に捧げる! うどん学校へ潜入レポート

特集

体験型スポットいっぱいの香川へ

2018/01/13

ココロもカラダもこの一杯に捧げる! うどん学校へ潜入レポート

世の中にはいろいろな学校がありますが、讃岐うどんの聖地・香川県にはなんと1時間で卒業できるうどんの学校が存在します。たった1時間でどんなことを教えてくれるの!? 答えはその60分間にギュッと詰まっていました。そんな「中野うどん学校 高松校」での、卒業までの軌跡をレポートします。

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

いざ、讃岐うどんの聖地へ!「中野うどん学校」へ入学!

「中野うどん学校」は創業100年近い老舗店。今回は日本で最初にうどん作りを観光に取り入れたという「中野うどん学校」へ入学してきます!

\私が体験します/

大きな黄色のモニュメント(!?)が目印。
村山ゆかり

村山ゆかり

フリーライター

一人1620円(2名~)で基本的には予約制だが、空きがあれば飛び込み入学も可能! この時はまだ、数十分後にあんなテンションで(あんなに激しく!)うどんを打っているとは思いもせず。ただただ首席で卒業し、優等生アピールすることだけを考えていたのです。

「自分で作って食べるうどんは最高ですよ!」と羽藤社長

入口で「中野うどん学校 高松校」の羽藤寛幸社長が迎えてくれました。受付を済ませて教室に入り、本日の講師・田中久美子先生(くみちゃん先生)にごあいさつ。

中野うどん学校の講師歴はなんと30年! 穏やかそうなくみちゃん先生の驚くべきリズム感をのちに知ることとなる

うどん作りスタート! 入門編として「伸ばして切る」を体験

まず最初は、先生から渡された生地を手でギュッと押さえて伸ばす工程からスタート。「これが後から食べてもらううどんになりますからね~!」というくみちゃん先生の掛け声を受け、手に力が入ります。絶対においしいうどんを食べた~い! と心で叫びながら、渾身(こんしん)の力を込めて。

伸ばして切る用のまとまった生地はあらかじめ職人さんが用意してくれているので、何ともスムーズ!
はじめてのうどん作り。この時はまだ芸術品でも作っているような感覚で「おりこうさん」に作業を進めていたのだが……

よく見る、生地をのばす作業は麺棒を使って。これが意外と難しく、麺棒に均等に力が届いていないといびつな形になってしまいます。

敷布団を畳む要領で生地を折り返しながら畳み、好みの幅でカット

生地が十分に伸びたらカットの時間です。「目安はありますが、好きな太さに切ってくださいね~!」とくみちゃん先生。「個人的に細めのうどんが好きなのですが、讃岐うどんでも細く切って大丈夫ですか?」と尋ねると、「もちろん、お好きな太さにどうぞ」と先生。讃岐うどん=太くないとダメ! だと思っていた勝手な固定観念をほぐしてくれました。

それなら、細い讃岐うどんを食べてみたいと、目安を細めに設定。(いつもはA型に見られない)ガサツな私の中に潜んでいた几帳面な部分が出てしまい、ゆっくりと慎重に切り進めること約30cm。市販されているものでは見たことのない、細めの讃岐うどんが完成しました。

我ながら上出来な初讃岐うどん作り。そして、整った細さにも満足!

ストレートなメッセージが書かれたプレートと共に記念撮影。家族やお友だち、恋人と一緒に行くと、インスタ映えする写真がたくさん撮影できるのもうれしいですね。

立派なパッケージに入ると、手作り感はまるでなくなり、一等品のような輝きを放ちます

完成したうどんは食べて帰ってもよし! 持ち帰って自宅でゆっくり味わってもよし! 私は卒業の祝膳として、食べて帰ることを選択しました。さて、これで無事に卒業! 

おいしい釜揚げうどんをいただこうと、「生卵トッピングがいいなぁ……」と思ったか思わないかのタイミングで、くみちゃん先生から「はい! ここからが本番ですよ~!」の一言が。さっきから気になっていたホワイトボードもココで登場し、讃岐うどん作りに関する講義がスタート。卒業はまだ先だったようです……!

うどん作りは体力勝負!?

くみちゃん先生の説明を真剣に聞きます。まさか、こんな真面目なくみちゃん先生が、あんな風に豹変(ひょうへん)するなんて……

うどんの材料は、小麦粉と塩と水のみ。おいしいうどんを作るには、この3つの材料をきっちりと計量し、絶妙なバランスで配合することが絶対条件なのです。また、味を左右する塩を水に溶かした食塩水の濃度は季節によって異なるということも学びました。生地のしくみを知ったら、次は実践です。小麦粉が入ったボウルに食塩水を加え、生地作りがスタート。

いつも優しく側でサポートしてくれて、くみちゃん先生はまさに「うどんの母」

「は~い、食塩水を入れたら手で混ぜ合わせますよ~! ちょっと待ってくださいね」と、席を離れるくみちゃん先生。ステレオのスイッチをオンにしたかと思ったら「ララララ・ララララ♪ トラ~イ♪ トラ~イ♪」と、爆音で流れるヒットソング。そして、戻ってきたくみちゃん先生の手には本気のタンバリン!! なんと、くみちゃん先生のうどん作りは、ハイテンションなミュージックに乗って踊りながら行われるのです!! そこからは、もう、ノンストップメドレー状態(笑)。大人も子どもも勝手に体が動くこと間違いなし! な選曲で、くみちゃん先生の指導に合わせて、生地作りが(勝手に)進んでいきます。

一瞬にして教室がライブハウスに! とまでは言いませんが、かなりの熱気です
うどんのコシを出すには足踏みは必須! この時は「恋ダンス」を踊っていました(笑)
入室時から気になっていたミラーボールの意味をやっと理解!

こねる時も、踏む時も、ダンスダンス

もう、うどんを踏んでいるのを忘れてただただ楽しい!

足で踏む→固さを確認する、を繰り返すこと3回。曲数にして5~6曲。テンションが最高潮に達したところでフィニッシュです。カラダはクタクタ、でもうどんはモチモチの生地になってるはず!

すべての工程を終えると、ついに卒業です。内容がとても濃いので、ずいぶんこの空間にいたような気がしますが、くみちゃん先生と出会ってからこの時点でまだ1時間。たった1時間で、立派な讃岐うどんの生地を作ることができるようになりました。
作った生地は持ち帰ることができるので、家で復習がてら伸ばして打ってみましょう。

自宅で讃岐うどんを振る舞うときはぜひとも飾っておきたい。麺棒付きなのもうれしい

掛け軸に仕立てられた卒業証書を拝受し、めでたく卒業! 踊り、いや足踏みに夢中になりすっかり忘れてしまった食塩水の濃度などもこの掛け軸に記してあるのでご心配なく。売店でうどんの粉を購入すれば、自宅でも簡単に讃岐うどんが作れるのです。もちろん、お気に入りのミュージックも忘れずに!

いざ実食! そのお味はいかに?!

自分好みの太さに切ったうどんをゆでること約7分

さて、ついにお楽しみの実食です。(ハードに踊り過ぎたため)この段階でおなかはペコペコ。入学直後に入門編として、伸ばして切ったうどんを自らゆでていただきます。また、うどんと一緒に味わいたい天ぷらやちらし寿司を注文することもできるので、しっかりとおなかを満たしてくれますよ。

念願の生卵トッピング~!

おすすめの食べ方は「釜揚げだし醤油生卵トッピング」。釜揚げしたばかりのうどんに生卵を落として、自家製のだし醤油をかけて混ぜる食べ方です。うどんそのもののおいしさを味わうことができ、卵との相性も抜群。一口、口に運ぶと、う~ん、おいしいに決まってる! 

村山ゆかり
村山ゆかり
「ほんわり温かい麺の程よい弾力とコシを楽しみつつ、つるつるモチモチのしなやかなのどごし。だし醤油が小麦の甘みを引き出します。まさに、ここでしか食べられない味なのです」
Yahoo!ロコ中野うどん学校 高松校
住所
香川県高松市成合町8

地図を見る

アクセス
円座駅[出口]から徒歩約18分
一宮駅[出口]から徒歩約29分
空港通り駅[出口]から徒歩約39分
電話
087-885-3200
営業時間
月~日、祝日、祝前日: 09:00~17:00 (料理L.O. 15:00)
定休日
なし
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

取材メモ/たかがうどん、されどうどん! 讃岐のうどんはすごかった! こんなに激しく、全身全霊を込めてうどんを作ることは、後にも先にもない(はず)。そうして完成したうどんは……おいしいに決まってます!

文・取材=村山ゆかり 撮影=西澤博子

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Yahoo!ライフマガジン編集部

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