明治時代にタイムトリップ!? 車のない島で情景を楽しもう

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徳島で見つけた! 満足グルメ&レア体験

2018/01/14

明治時代にタイムトリップ!? 車のない島で情景を楽しもう

徳島県海部郡牟岐町にある人口約70人の「出羽島」。太平洋に浮かぶ漁師町として栄えてきたこの島は、最盛期には約800人の島民が住んでいたのだそう。出発地の牟岐港からは肉眼で確認できるほどの距離だけれど、船で出かけるとなると特別感があるのです!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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人口約70人の島でのんびりと♪ 車のない島で日常を忘れる大人の散歩旅

連絡船で牟岐港を出航し、わずか15分の距離にある「出羽島」。たったの15分だけれど、徳島県民でも訪れたことのある人はそう多くない。
今回は人口70名ほどの小さなこの島を、のんびりお散歩してきます!


\出羽島に行ってきまーす/

中山真都香

中山真都香

編集者

早朝の海風に吹かれながら旅がスタート

ゆっくり島散歩してきます!

只今の時刻は午前7:00過ぎ。
連絡船に乗り込み、眠い目をこすりながら向かうのは、私の視線の先に見える「出羽島」。
実際に暮らしているのは70名ほどだそう。どんな出会いが待っているかわくわくするなあー♪

出羽島に到着!

到着しました、出羽島!
船を降りると、1人1人に「おはよう」とあいさつをしながら船に乗り込む男の子が。
彼は出羽島にいる唯一の子どもという海馬君。
海馬君が現れるとみんなが笑顔になり、島の人たちから愛されているのがすごく伝わってきた!
出羽島には保育園がないので、こうして牟岐町まで通っているのだそう。大変だな~。

さあ! いよいよ出羽島散歩に出発!

現役で活躍している漁船たち。今日はお休みの船が多く、運よく漁港に並ぶ船が見られました

漁師の住む島だけあって、きれいな海漁船が並んでいます。
出羽島漁港の最盛期には遠洋漁業の基地としてたいへんにぎわっていたそうですよ。
当時の主力商品になっていたのはカツオ節
現在の土佐碆(とさばえ)と呼ばれる漁場のおかげでカツオが豊漁!! 当時は島にカツオ節の工場まであったんだとか。
削りたてのカツオ節、食べてみたかったな~。

少し海から離れて島内へ足を運ぶと、なんだか雰囲気のある神社を発見!
この「出羽神社」は、島づくりの神として大国主命、海の神・豊漁の神として
釣り好きの事白主命をお祀りしているんだそうです。

風格のある出羽神社

お参りして行きましょー!

「すてきな散歩の旅になりますように」

次に訪れたのは昔ながらの民家が立ち並ぶ通り。

いったい何に出会えるのかキョロキョロあたりを見回します

なんと、この街並み、黒潮がもたらす豊かな漁獲によって栄えた地域性を残している点が評価され、
2016年に国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されたそう。
1840年築の木造平屋を最古に、江戸中期から昭和前期までの伝統的な家屋が残っているため
歩いていると、本当に明治時代にタイムトリップしたみたい!
軒先の縁台が雨戸を兼ねる「ミセ造り」を採用した家屋が多いのも特徴なんだそうですよ。

車がないため、道路は歩行者専用
小さなお子さん連れの家族旅行でも、安心して観光できますね♪
どこか懐かしい気持ちにさせられる風景が続きます。

ここでふと、気づいたことが……。
なぜかこの島、「手押し車」が民家の至る所に……!

木材で作られた手押し車は、もはや島の風景の一部
カラフルな手押し車は、レトロでなんだかかわいらしい

島内には自動車がないため、出羽島では荷物を運ぶ手段として「手押し車」を使用します。ちなみにこれを「車」と呼ぶんだそう。

こういった昔ながらの運搬方法を利用しているところが、タイムトリップしているような感覚をさらに強く味わわせてくれます。

Uターンで島に住む職人さんとの出会い

と、ここでお店を発見!
店主さんにお話を伺ってみましょ~!

店主の佐々木敦生さん。かつて漁師町として栄えたこの島の雰囲気を残すため、船の帆に使用していた帆布と大漁旗を用いて鞄作りを始めたそう
中山
中山
「こんにちはー! こちらは何のお店ですか?」
佐々木さん
佐々木さん
「うちは出羽島帆布工房という鞄(かばん)屋です。漁師町として栄えたこの島の船の帆を使用して鞄など色々なものを作っていますよ。あっ、私は店長の佐々木といいます」
中山
中山
「え~! 船の帆の鞄!? ぜひ、拝見させてください!」
佐々木さん
佐々木さん
「どうぞ、どうぞ!」
ロープと帆布を使ったトートバッグやショルダーバッグ。価格は1つ4000円~2万円
中山
中山
「わ~、すてきな色が出てますね!」
佐々木さん
佐々木さん
「染料に柿渋染めや藍染めを使用しています。持ち手は島のロープを使用しているものもありますよ」
中山
中山
「出羽島が生み出す世界に一つだけの鞄ですね」
出羽島ならではの家族エピソードを聞かせてもらいました
中山
中山
「佐々木さんはこの島育ちですか?」
佐々木さん
佐々木さん
「僕は京都出身です。母親の故郷だったこの島へ2011年に1人で移住して来ました」
中山
中山
「若者が移住して来るとなると島の人は驚きませんでしたか?」
佐々木さん
佐々木さん
「驚いていたと思います! 当時はどうやって生活していくつもりだろうと思われていました。今はこうして鞄職人として工房を経営し、それがきっかけで妻と出会いました。2歳になる息子もいます」
中山
中山
「さっき船に乗って保育園に通ってたお子さんは佐々木さんのお子さんだったんですね!」
佐々木さん
佐々木さん
「そうそう! 島の人みんなに育ててもらっています」
中山
中山
「すてきです! 奥様とはケンカとかするんですか?」
佐々木さん
佐々木さん
「しますよ(笑)! 隣が近いから、昨日は派手にやってたねー! って言われたりします(笑)ハハハ!」
Yahoo!ロコ出羽島帆布工房
住所
徳島県海部郡牟岐町出羽島20-4

地図を見る

電話
0884-72-0075
営業時間
7:00~16:00(基本的には連絡船の時間に合わせて営業)
定休日
不定休
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

島の漁師さんとの出会い

続いて、何やらおうちの前で作業をされているお母さんを発見!

静かな島内で何やら作業をしているお母さん
中山
中山
「こんにちは! 一つ一つ針を付けている細かい作業ですね! この仕掛けでは何が獲れるんですか?」
漁師さん
漁師さん
「地道に15000本付けるんですよ。これを海へ沈めるとカサゴ(ガシラ)ギザミ(ベラ)が獲れるよ」
白い無数の糸と、赤い紐(ひも)がたくさん。この作業はいったい何……?
漁師さん
漁師さん
「これが今朝獲れたほんの一部」
バケツいっぱいのお魚。特大、大、小の3種類に分けて出荷されるそう
漁師さん
漁師さん
「小さいのはまるごと唐揚げにすると美味しいんだ! 2~3回揚げると頭や骨まで食べられるからおすすめだね」
中山
中山
「骨までガブッと! いいですね~!」
漁師さん
漁師さん
「出羽島の新鮮な魚が食べられるゲストハウスがあるから、行ってみなさい」

Uターンで島に住むゲストハウスオーナーとの出会い

漁師さんに促され、訪れたのはゲストハウス「シャンティシャンティ」

黄色いパステルカラーの外壁がかわいらしい。塀の奥にはやはり「手押し車」が!
ゲストハウス「シャンティシャンティ」の看板。シャンティシャンティとはヒンズーの言葉で平和、静寂を意味するんだとか
中山
中山
「こんにちはー!」

声をかけると、ゲストハウスから、焼けた肌がダンディーなオーナーさん登場。

オーナーの西和彦さん。出羽島周遊の楽しみ方を教えてくれました
西さん
西さん
「こんにちは。宿泊ですか?」
中山
中山
「いえ、泊まりたいんですけど、今日は日帰りなんです……。出羽島にはどんな観光客の方が来るのか、少しお話を聞かせてください!」
西さん
西さん
「もちろん! ここは県内外からいろいろ人が来るよ。僕も、もともとは大阪からの移住者でね」
中山
中山
「そうなんですか! この島に魅了されて移住されたんですね」
西さん
西さん
「そう。島の案内もするし、きちんと安全を確保できる場合は僕がアクティビティーにも案内するよ!」

お部屋の中も見せていただいた!

お部屋は和室でゆったりとくつろげそう! 1泊1人5940円(夕・朝2食付き)

リクエストすれば、西さんお手製の地元海鮮や野菜を使った料理を振る舞ってくれるそう。
今度はプライベートで来て、ゆっくり宿泊したいな~。

おっと、そろそろ出発の時間が迫ってきたぞ!

名称:出羽島ゲストハウス シャンティシャンティ
電話:0884-72-3510
住所:徳島県海部郡牟岐町出羽島45−2
営業:要予約
休み:不定休

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

1人たそがれるライター中山
中山
中山
「あー、たくさんお邪魔して楽しかったなあ♪ 帰りたくない。この島で良い人が見つかりますようにって神社でお願いしとけば良かったな」

常識を持ち島を大切に考える人であれば島民皆が笑顔で迎えてくれる島。
島独自の時の流れを体感し、ぜいたくな大人の散歩時間を過ごしたライター中山。
島民との触れ合いに心満たされ帰途に就いた。

中山
中山
「やっぱり寂しいな……。出羽島ありがとう、また来るね!」

取材メモ/島に住む人たちが島のことを大切にしていて、この島に魅了される人たちの気持ちがわかりました! 今度はプライベートで絶対また来る、絶対。あー現実戻りたくない。


文・取材=中山真都香  撮影=藤川隆久

Yahoo!ロコ出羽島連絡事業有限会社
住所
徳島県海部郡牟岐町大字中村字本村5-7

地図を見る

アクセス
牟岐港駅[出口]から徒歩約0分
牟岐駅[出口]から徒歩約7分
電話
0884-72-2360
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

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