外国人観光客に人気!? 大阪の名所「スーパー玉出」に迫る

外国人観光客に人気!? 大阪の名所「スーパー玉出」に迫る

2017/11/28

関西の人にはおなじみの激安スーパーマーケット「スーパー玉出」。近年、外国人観光客の観光スポットの1つとして人気だというウワサが。県外の人はもちろん、大阪人もあまり知らない最近の「スーパー玉出」事情について、調べてみました。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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大阪人にとっては当たり前、話題性あふれる「スーパー玉出」

以前、SMAPの解散が報じられた際に、日刊スポーツ(関西版)に掲載されていた「スーパー玉出」の広告が目立ちまくっており、それを見た県外の人々がネットで「スーパー玉出ってなんだ!?」と話題にしていたことも記憶に新しい。大阪人にとっては当たり前の存在、だけど実際にお店の中に入ったことがある人は意外と多くはない。なぜならめちゃくちゃ派手で、見ようによってはなんだか怪しげだから。そう、「スーパー玉出」は大阪の地域性が表れているとってもユニークなお店なのだ。

とにかくド派手な外観!

昼間の「スーパー玉出」(写真は心斎橋筋を曲がって東へずーっと行ったところにある、周防町店)

大阪ミナミの繁華街・心斎橋に店を構える「スーパー玉出 周防町店」の昼間の様子だ。たしかに黄色と大きなロゴ、「激安」の文字で、とっても目立つ。だが、それが夜になると…

夜の「スーパー玉出」(写真は周防町店)。店内のネオンもよく見える

ドドン! めっちゃ派手! 現在、「スーパー玉出」は大阪に47店舗+兵庫に1店舗を展開しており、そのほとんどが24時間営業。夜中でも明々と輝くお店は街のシンボルになっているところもある。観光客にとってはまず「パチンコ屋か?」と間違うほどのインパクト大の外観。まさかスーパーマーケットだとは思わないだろう。屋根の上には花火を思わせる電飾が光り、大阪で生まれ育った筆者は小さい頃、「スーパー玉出」のことを「花火が上がってるところ」と覚えていて、そんな大阪府民も多いと思う。日常に溶け込んでいるけど、なんだか不思議な場所なのだ。

遠めから見た「スーパー玉出」。いかに光を放ってるかおわかりいただけるだろうか
これがウワサの「花火」ネオン

在庫充分、ギッチリ商品が陳列された店内

天井に設置された渦状のネオンは一体なんなのか? 店員さんもわからない

店内には、所狭しとぎっしり並べられた商品がずらり。調味料や味噌汁などのインスタント系や、酒類もとにかく品ぞろえが豊富で、見ているだけでもおもしろい。そんな商品の陳列に目がいくところだが、やっぱり驚くのはまたまた内装のド派手さ。それぞれの売り場を示すネオンサインは、今改めて見れば「レトロかわいい」デザインだ。大阪といえば、グリコサインなどの道頓堀のネオンや、新世界のカラフルな看板が印象的だけど、その派手で目立ちたい精神は大阪ならではのものなのだろうか。

◆牛肉うす切り(1g)やラーメン、ラップが1円!?

大阪人ならよく目にする「スーパー玉出」のチラシ。この日は、牛肉うす切り切り落しが1g1円だと!?

ギラギラ光る外観&内観の派手さも名物だが、「スーパー玉出」名物「1円セール」(朝9時~夜7時)など、商品が「安すぎる」ことでも有名。毎日3~4品の1円商品が販売され、それを目がけて多くの主婦が訪れる。ただ、なんでもかんでも1円というワケではなく、1000円以上購入時に1つ限り「1円」ということなのでご注意を(袋ラーメンの場合、2つ目からは38円となるが、それでも充分安い…)。

いろいろな種類があるお弁当。ただでさえ安いのに、深夜2時以降は半額になることも。翌朝にはこの量もからっぽになっているという

なかでも弁当お寿司の詰め合わせは男性でも満足のボリューム(米がぎっしり詰まっている)にもかかわらず、焼肉弁当168円デミソーストンカツ弁当328円マーボー丼238円…など衝撃プライス。缶ビールや缶チューハイも100円前後なので、セットで買っても500円でおつりが来るという、食べ盛りの学生の味方でもある。

「これはうまい」とグイグイ薦めてくる「カラフル中巻」という名の巻き寿司。サラダや海鮮、フルーツまでいろいろ入っている

そのほか、以前ネットで話題となったが、クリオネが「鮮魚」として売られていたり、お好み焼き・焼きそば・たこ焼き・焼きうどんが入った「大阪四天王」という名の弁当、「やっぱ好きやねん」という惣菜などネーミングのセンスの良さ謎の品ぞろえは、ほかのスーパーとはまったく違ってツッコミどころが満載。いろいろな点で話題を欠かさない、ユニークさが大阪らしくてとても良い。

「大阪らしくておもしろい!」大阪の観光スポットに

そんな大阪人が愛する「スーパー玉出」、近年ツーリスト向けのWEBサイトにて「大阪らしくて安くておもしろい!」と口コミで広まり、観光スポットの1つになっているらしい。海外の人は一体何を好んで買っているんだろう…? そんな素朴な疑問から、「スーパー玉出」48店舗のなかでも1番外国人観光客が多いという「スーパー玉出 周防町店」を直撃! 店長さんや各コーナーの販売担当の方にお話を聞いてきた。

外からでも店内の明るさが目立つ。どんどん入っていく外国人観光客

民泊利用者にうれしい格安さ、酒&惣菜で宴会!

ここ2~3年、「スーパー玉出 周防町店」周辺の心斎橋エリアには、家主の自宅や空家の全部または一部に宿泊できる「民泊」が増加。インターネットによる仲介サイト『Airbnb』で紹介されている大阪の民泊施設を見てみると、「24時間営業のスーパー玉出が近くて便利です」という表記もちらほら見られるほどだ。「民泊に帰って食べる晩ごはんを買うんでしょうね。だから、お刺身とかお寿司が人気ですよ。あとビールの種類が豊富なのも、旅行客からするとうれしいみたい」(店長さん)

中国語などで「おいしくて安い寿司」と書かれている

◆なぜか鶏肉系の惣菜が人気
惣菜コーナーが充実している「スーパー玉出」。コロッケ天ぷらなどが1個50円ほどの低価格で並ぶほか、1人用サイズがうれしい煮付けや焼きものも多数。なかでも、唐揚げやフライドチキン、チキン南蛮、鶏の照り焼きなど鶏肉を使った惣菜が売れるそう。「逆に、和食系の惣菜はそんなに売れないので、種類は少なくしています」と惣菜売り場担当者が言うように、店舗によって客層が異なるため、仕入れる商品や作る惣菜は土地柄に合わせているようだ。

唐揚げやポテト、焼き鳥などのパックが充実

◆翌朝にはすっからかん!な店内
そんな民泊利用者、宿に荷物を置いてから、もしくはシャワーを浴びてから食材を調達する人が多く、夜の20時〜23時頃には約8割が外国人観光客。「夕方にはショーケースにぎっしりと弁当や惣菜、ビールなどを品出しするんですけどね、翌朝にはもうからっぽ。びっくりしますよ」(店長さん)。深夜2時には半額シールが貼られることも多く、24時間人の波が絶えることがない。

ぎっしりとキレイに並べられた酒のショーケースに圧倒される

「爆買い」はまだ健在? のりたまと抹茶ラテが一瞬で消える

2015年の流行語大賞・年間大賞に選出されたほど定着した、中国人観光客による「爆買い」。近年は縮小傾向にあるとされているが、ここ周防町店では同じ商品をごっそりまとめ買いする人を頻繁に目にする。「さっき品出ししたのに、ほら(おかきがあるはずの棚を指さして)一個もないでしょ。一気に買って、お土産にするんだと思います。やっぱり、ふりかけのなかでも『のりたま』は人気ですね。抹茶ラテの粉末も売れますよ〜」(店長さん)。店頭に並ぶとごっそりまとめ買いされて、すぐに無くなる…と、ここ周防町店は特に品出しが盛ん。常に店員さんが数人ガラガラと荷台を押してせっせと商品を並べている光景が見られる。

ふりかけのラインアップも豊富。この日はご覧の通り、かつおのふりかけを爆買いした人がいたようだ
「棚がからっぽっていう状態が1番恥ずかしいでしょ」と、常に品出ししている店員さん

◆自分の国にもあるけど、日本の味のほうが好み
「フィリピンの人は、カップヌードル(日清)のシーフードヌードルばかり買っていきます。自分の国にも売ってるみたいですけど、日本のほうが好きだって言ってました。あと、チョコレートも日本のものが良いみたいですね」(菓子・ラーメン売り場担当者)。ほか、韓国の人には「カラムーチョ」や「ピザポテト」など香辛料の強いスナック菓子がバカ売れしているそう。もちろん、わさび味やたこ焼き味おかきのアソート(小分けがいいらしい)など日本らしいお菓子も人気。

せんべい類は「小分け」が好まれる

◆「和牛」を土産に? 用途が謎の売れ筋商品
「売れてるけど、お土産なのかなあ?」と店員さんも謎の売れ筋商品。まず「和牛」だ。「ここで買うほうが安いらしいんですよ。韓国とかだと2〜3時間で着くから、お土産なんでしょうかね?」(肉売り場担当者)。そして「カボチャ」「ほうれん草」も並ぶとすぐに売り切れる。民泊で調理してるのか、まさかのお土産? 謎すぎる。

肉のなかでも「特選和牛」が売れているという
チンゲン菜やレンコンもこの通りからっぽだ

行けば行くほどおもしろい、大阪らしい「スーパー玉出」

「スーパー玉出 天下茶屋店」

今回の取材のため、何店舗か「スーパー玉出」を回ったが、外観&店内の派手さは同じでも、それぞれ地域によって雰囲気が違うように感じた。たとえば、店内BGMにしても「周防町店」はJ-POPがかかっていた傍ら、「今池店」(西成区)では演歌だったり…そういう違いに注目してみると、大阪のことがもっと興味深く感じられて、おもしろいかもしれない。

商店街のなかにある「スーパー玉出 今池店」。昼間でもこの明るさだ

取材メモ/筆者も「少し行きづらいな…」と感じていた「スーパー玉出」。でもいざ入ってみたら、ツッコミどころが多く、大阪らしくて楽しかったです! 本当に品ぞろえが豊富だし、24時間開いているというのは助かりますよね(しかも安い…)。

取材・文・構成/Lmaga.jp(価格はすべて税抜)

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