これぞ「徳島ブルー」! 水平線を眺めつつ、染物体験ができる店

特集

徳島で見つけた! 満足グルメ&レア体験

2018/01/14

これぞ「徳島ブルー」! 水平線を眺めつつ、染物体験ができる店

太平洋が一望できる徳島県にあるお店が、日本伝統の藍染め文化を世界に向けて発信していると話題。どこを切り取ってもフォトジェニックな店内は、まるで海外にいるような気分に♪ 水平線を眺めながら楽しむ染め物体験は、あなたの価値観までも変えてしまう一生忘れられない体験になりそう。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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ただの染め物体験とあなどるなかれ! ファッションの価値観が変わるすてきな体験

今回お邪魔するのは「in Between Blues」さん。
こちらは徳島伝統の藍染め文化を世の中に広める若き職人さんのお店。目の前にオーシャンビューが広がるおしゃれな店内では藍染めを体験できるんです!
丁寧なレクチャーと感性を刺激してくれる体験に、ファッションへの価値観までも変わってしまうはず!

\私がレポートします/

中山真都香 

中山真都香 

編集者

野球の日本代表「侍ジャパン」の色はご存じですか? そう、藍色です。
古くから日本の伝統的な色として知られていますが、藍色というのは藍という植物から生み出される天然の色。特に染料としての需要が多く、古くから日本各地でさまざまな藍染め文化が伝わっています。

そして日本各地の藍染め文化を支えてきた、染料の元になる藍の葉の主な生産地は実は「徳島県」なんです。
そんな徳島県から全国に向けて藍染め文化を発信している若き匠のもとへお邪魔しますよー!

白を基調にしたおしゃれなショップ

まずは店内へ。清潔感ある白い店内がすてき!

藍染めされたサーフボードを発見
店内には青いアイテムがたくさん
視線の先の美しい景色に吸い込まれる
水平線がすぐそこに思えるかのようなビューに思わず息をのむ
どこを切り取っても絵になる店内、フォトジェニック好きは必見のテラス席
藍染めのスケボーを持って現れたレキさん
中山
中山
「こんにちは! すてきなショップに思わずうっとりしていました。今日は藍染め体験をさせてください。ところで、手に持たれているものは何ですか?」
レキさん
レキさん
「お遍路参りにも連れて行った相棒のスケボーだよ。これも藍で染めてるんだ」
ヨコ乗り文化について教えてくれた
中山
中山
「いい味出してます。でもお遍路にスケボーとは斬新ですね!」
レキさん
レキさん
「藍染め文化もお遍路と同じで、若者たちの興味が薄れているんだ。日本の伝統文化をどんどん若者へ発信して何か影響を与えられたらと思っているよ。
あと、サーフィンやスケボー、スノボなどの『ヨコ乗り文化』に対する、世の中の偏見を正したい気持ちもあって、スケボーを持って行ったんだ。
実際僕が日本各地に知人や仲間を作れたのはヨコ乗り文化のおかげ。ヨコ乗り文化の人と人をつなぐ力は素晴らしく、地域にメリットをもたらしてくれるカルチャーの一つとして認識してほしいな」
お店の入り口で育てている藍の葉はたっぷりの太陽を浴びていた
中山
中山
「なぜ藍染め体験をやってみようと思ったんですか?」
レキさん
レキさん
「少し難しい話になるんだけど……。今の洋服に使われている化学染料や繊維は自然に返すことが難しく、自然環境や人体にあまり良い影響があるとは言えないんだ。
でも『藍染め』は植物由来の染料で、土にも水にも返る自然と人に優しい染色文化なんだよ。
だから、もっと若い世代にも「藍染め」という昔の人たちが培ってきた文化を発信するべきだと思ったんだ」
レキさんの手も藍で染まっている
レキさん
レキさん
「ファストファッションは安価に手に入るけど、その反面、自然環境や人体への悪影響などさまざまなデメリットも存在すること、自分の手に届くまでの過程を考えるようになれば商品の選択も変わってくるんじゃないかな」
中山
中山
「そうですね。ファッションコストをかけることで、自然への悪影響が少ないと考えれば、『安いものがいい』という価値観を変えられそうです。そういったことを理解して商品を選択したいです」
レキさん
レキさん
「そうだね。それに藍染には防虫・殺菌・消臭効果もあると言われている。だから外で作業をする人や肌トラブルを抱えている人、赤ちゃんにもおすすめだよ」
お店のロゴがいたるところに

藍染め体験開始!

―藍染め体験料金―
手拭い5000円 (税別)
Tシャツ1万円 (税別)
(所要時間60分〜90分、グラデーション・搾り染め・群雲 から選択)
藍の種茶・藍の種入りスコーン付き

レキさん
レキさん
「今日やってもらうのは、グラデーションの手拭い。手拭いの素材にはオーガニックコットンとヘンプが使われているよ」
絞ると藍の葉がたくさん入っていることが分かる

まずは乾燥葉染めの藍の建て方をご紹介
① 刈り取った藍の葉を乾燥し、粉にしたものにお湯や石灰、砂糖を入れて発酵させる
② 大きな泡を作り、1週間ほどで紺色になるまで朝晩混ぜ続ける
この作業を「藍を建てる」と言い、この建て方は古くから伝わる「蒅」(すくも・藍染めの原料)の灰汁発酵建てと比べると、比較的簡易な技法なのだとか。

発酵した藍の表面は大きな泡で覆われている
レキさん
レキさん
「これが藍を建てたもの」
中山
中山
「表面がモコモコですごい発酵してますね! どこか懐かしい香りがします!」
揉み込む作業は思ったよりも重労働

―Let s Try― 

染色する麻の手拭いを煮出し、汚れを落としてからスタート。
揉み込むようにして色を入れていく作業を約2分間……

初めて見る人には一度でも十分に染色されていると思いがち
中山
中山
「染まってる!」
レキさん
レキさん
「まだまだ全然薄いよ。この作業を続けて色を重ねて濃くしていくよ」
より濃い色へと何度も揉(も)み込んでいく
レキさん
レキさん
「次はここまで浸けてギュッギュとよく揉み込んで」
中山
中山
「はい!」
ついにバテ気味の中山

この作業を繰り返すことおよそ10回……。

中山
中山
「レキさん、ちょっと疲れてきました(笑)」
レキさん
レキさん
「でしょ(笑)。あともうちょっと頑張れ!」
化学染料ではなく天然染料を使って染色することの大変さを教えてくれた
レキさん
レキさん
「一度では濃い色にはならないのが天然藍染め。染め重ねることでしか濃色が出せない。濃色は職人さんが時間をかけて染め重ねた証
中山
中山
「濃い色ほど職人さんの魂がこもっているんですね!」
レキさん
レキさん
「その通り。戦に行く侍が鎧(よろい)の下に身につけた下着は、藍染めの中でも褐色(かちいろ)と呼ばれるほぼ黒に近い濃い色に染められていて、「かちいろ」の「かち」を「勝」にかけて縁起を担いだと言われているよ。褐色に染まった衣服を身につけると気合いが入るよね」
中山
中山
「なるほど! 現代の侍ジャパンのユニフォームを始め、受験や大事な仕事の時の勝負服も職人さんの魂がこもった藍染めにするべきですね!」
流水で何度も水洗いしていく
レキさん
レキさん
「うん! 良い色に染まってる。よくできました! あとは風通しの良い日陰で乾かすよ」
カフェならではのおしゃれメニューをいただける!

ショップには「i cafe(藍喫茶)」も併設。漢方としても服用されている藍の葉は、食用としても◎。

すべて天然素材でできている

藍染め体験者には、藍の実スコーンorマカロンとI teaセットがサービスで付いてくるので、海を眺めながら一息つこう!

風になびく紺色と空色のコラボレーション

そして完成! 私の藍染め手拭い!!

白と紺の組み合わせが、空に浮かぶ白い雲、海の波を連想させる
中山
中山
「濃い色もバッチリ入って我ながら良いグラデーションになりました!!」
レキさん
レキさん
「良いね! これを機に天然藍染め文化を広めてね」
藍染めの出来に大満足な中山と、爽やかな笑顔がまぶしいレキさん
中山
中山
「今後はどのように藍染めを広めていきたいですか?」
レキさん
レキさん
「東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムに藍色が採用されたから、このチャンスを逃さぬようジャパンブルーの真意、そして天然藍染め文化の大切さを伝えていけたらと思っているよ」
中山
中山
「すてきですね。レキさん! 今日はありがとうございました!」

取材メモ/徳島の伝統、そして日本の伝統「藍染め」の魂を引き継ぐレキさんの影響力、パワーはものすごい! とても貴重な体験でした。エシカルファッションを広めようっと!

取材・文=中山真都香 撮影=藤川隆久

Yahoo!ロコIn Between Blues
住所
徳島県海部郡海陽町宍喰浦字松原216-3

地図を見る

アクセス
宍喰駅[出口]から徒歩約14分
甲浦駅[出口]から徒歩約60分
電話
0884-70-1488
営業時間
月曜~木曜 11:00~17:00、金曜~日曜 9:00~17:00
定休日
火曜
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

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