大阪屈指のスパイスカレー「旧ヤム邸」でランチを狙うべき理由

大阪屈指のスパイスカレー「旧ヤム邸」でランチを狙うべき理由

2017/10/03

大阪市営地下鉄谷町線、谷町六丁目すぐ。レトロな街並みの中に、センスの光るカフェや雑貨店が軒を連ねる空堀商店街に、知る人ぞ知る伝説的なカレーの名店があるんです。しかも、店内ではめちゃくちゃかわいい看板猫が客あしらいをしているというウワサも。その味、魅力を確かめに出かけます。

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

スパイスのトリコ続出!? 大阪屈指の絶品カレーに会いに行こう!

カレーの街、大阪。一説には日本一カレー屋が多いとも言われているこの激戦区で、旧ヤム邸は多くのカレーファンから圧倒的な支持を得ています。今夏、東京のカレー激選区・下北沢にも進出を果たし、東京のカレーマニアの間でも大きな話題に。その特徴は「小麦粉を一切使わないカレー」で、「スパイス使いには並々ならぬこだわり」を持っているとか。さらに「ランチのカレーは一期一会、毎日通っても決して味わいつくせない」なんて話もちらほらと。エキゾチックに香るスパイスへの期待に、胸と鼻を膨らませながら出発です。

築130年の家屋がカレー店に変身

お店の外に並ぶレトロな品の数々

谷町筋から、空堀商店街に入って2分ほど歩くと、突如現れるレトロモダンな空間。妙に雰囲気のいいアンティークチェアと、自転車の並ぶここが「旧ヤム邸」の入口です。もともとの建物は、築130年を超える年季もの。これをスタッフが自らリノベーションして、今の形になっているそう。店の前や中に置かれた調度品も、工事の時に商店街の方々から寄せられたものが多いんだとか。

平日、しかも住宅街の中の商店街なのに、あっという間に行列ができます

そうこうしているうちにお昼の開店時間。行列に並んで入店を待ちます。ドアが開くたび、スパイスの香りがふわっと漂って、期待いっぱいのお客さんが入ると、入れ違いにおなかも心も満たされた、幸せそうなお客さんが出て行きます。待つことしばし、私もいよいよ入店です。

「いらっしゃい!」お店のマスコット・太郎には運が良ければ会えます

引き戸を開けると、そこにはかわいい店員さんが。この子は、看板猫の太郎さん。お店のリノベーションの時に、店の脇で鳴いていた生まれたてのところをオーナーが発見。腕の中で安心して眠る姿に一目ぼれして、看板猫として採用したそう。以来、お店とともにすくすく育って、御歳6歳。テーブルの下で、時には梁(はり)の上で、気ままに伸びながら接客をしてくれる頼れるスタッフとして、多くのお客さんをトリコにしているんだとか。

通りを眺めながらのカレーランチも乙なもの

店外と同様、店内の雰囲気も抜群。1階は、カウンターとエントランスからの光があふれる華やかなスペース。調理場から漂うスパイスが香り、引き戸のガラスの向こうを通り過ぎる人々を眺めながらカレーを楽しめます。

シックなムードの2階。太郎がどこかに潜んでいます

反対に2階は、高い天井と柔らかな照明が印象的な大人の空間。異国情緒が漂う、どこか懐かしい設いとゆったりしたソファが、くつろぎの時間を演出してくれます。

いわばスパイスのインスタレーション!? 旧ヤム邸が誇るカレーの魅力

旧ヤム邸に通う人々から聞く「ここのカレーは毎日違う」という声。日替わりカレーなのかといえばそうなのだが、この店の場合はちょっと事情が違うようです。そして、その違いこそが、この店の魅力のひとつなんだとか。

旧ヤム邸のカレーマスターともいえる藤村さん

「スパイスは、必ずその日の朝に挽きます。そうすることで、何時でも新鮮な香りを楽しめますから」と話してくれたのは、“つくりて/メニュー考案”の肩書を持つ藤村さん。旧ヤム邸のカレーの秘密を教えてくれました。

藤村さん
藤村さん
「うちのカレーはスタッフみんなで吟味したスパイスと、そこに調和するダシが大きな特徴です。このスパイスの香りを立たせるため、そして、食感が重くなったり匂いが鈍くなるのを防ぐため小麦粉は使っていません。なのでいつでも新鮮なスパイスの香りを感じてさらっと食べてもらえるんです」
つくりてによって変わるカレーの味。他の方が作るカレーも気になります!

また旧ヤム邸では、スパイスは信頼の置ける業者から仕入れるほか、スタッフが個人で購入して持ち寄ることも多いという。藤村さん以外にも、 “つくりて”は何人もおり、ランチのカレーは、その日のつくりてのセンスに委ねられるそう。つまり、この店のカレーは基本的にはその日限りの味。人気の高いものはより洗練されて登場することがあるものの、今日味わったカレーに再び会うのは至難の業なのだとか。

ランチタイムの「カレー膳」(880円〜)
2種あいがけのカレーは、肉々しさとダシの風味を味を楽しめる

お店の魅力がわかったところで、カレーをいただきます。まずはランチの「カレー膳」。平日の場合は3種、土日は4種のカレーから好きな2品をチョイス。さらに、ご飯は玄米か週替わりで、ジャスミンライスかターメリックライスを選べます。もったりとした欧風カレーではなく、あくまで軽くさらりとした舌触り。口に入れた瞬間、カルダモン・クミンの香りが鮮烈に抜ける快感にうっとり!

ディナータイムの「スペシャルミックスカレー」1180円

ディナータイムの一番人気は、旧ヤム邸のシンボルであるカツオだしに牛すじ、鶏などをベースにしたヤムカレーと、ほうれん草カレー・キーマカレーを一皿で堪能できる贅沢な「スペシャルミックスカレー」。ルーの上に合わせる食材は日々変わっていくため、ディナータイムの定番カレーも一期一会の味わいです。

「チャイ」 450円〜

食後にはこだわりのスパイスがしっかり使われたチャイを。カレーを追いかけるように口の中に広がるスパイスの香りが、満足感を倍増させてくれます。特に寒い冬の日に飲むホットマサラチャイは、絶品との呼び声も高いそう。

常に変化、洗練し続けるカレーを五感で堪能!

多様なスパイスでカレーとの一期一会を

毎日、洗練を重ねながら進化を続ける旧ヤム邸のカレー。その追求の姿勢は、まさにその日のコンディション、スパイスの状態を見極め、つくりてが即興で演じる軽やかなスパイスの芸術…。とまぁ、難しいことは抜きにして、まずは空堀橋商店街へ足を運んでみては? 旧ヤム邸の前を通った瞬間の香り、そして口に入れた瞬間、舌から鼻、そして、脳へと響くスパイスの爽やかな刺激が、きっと未知のカレー体験へと誘ってくれるはず。記者も今回の取材ののちに、リピート決定。もしかしたら次にこの店のトリコになるのは、あなたかもしれませんよ。

旧ヤム邸 シモキタ荘

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

取材・文=鷲巣謙介、撮影=延吉直人


\カレー気分のあなたへ/

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

グルメ、おでかけ、イベントなど、ライフスタイルを豊かにする情報を編集部が厳選して紹介します。

おすすめのコンテンツ

連載