三代目チョコ職人によるパリで人気のショコラトリーが福岡に開店

特集

【福岡Clips!】話題のニューオープン店に行ってみた!

2017/11/21

三代目チョコ職人によるパリで人気のショコラトリーが福岡に開店

フランス・パリで営業している「レ・トロワ・ショコラ パリ」の日本1号店が、10月に福岡市天神に誕生した。天神店は、博多のチョコの老舗「チョコレートショップ」のとコラボショップとのこと。商品のラインアップや、オープンまでの経緯などを取材してきた!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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パリで人気のチョコレート専門店が日本にやってきた!

ソラリアプラザにオープンした「レ・トロワ・ショコラ・パリ コラボ チョコレートショップ」

10月6日、福岡市天神にある商業施設・ソラリアプラザの1階に「レ・トロワ・ショコラ・パリ コラボ チョコレートショップ」が誕生した。パリで営業するショコラトリー(チョコレート専門店)「レ・トロワ・ショコラ・パリ」の日本1号店で、店名のとおり、博多のチョコの老舗「チョコレートショップ」とのコラボショップとなっている。

「レ・トロワ・ショコラ・パリ」とは?

フランス・パリのマレ地区にある「レ・トロワ・ショコラ・パリ」

2017年2月、「パリ旧市街」の異名をもつフランス・パリのマレ地区にオープン。オーナーを務める佐野恵美子さんは、今年創業76周年を迎える博多のチョコの老舗「チョコレートショップ」の三代目

2008年にチョコレート修行のため単身渡仏し、2015年にはチョコレートの祭典「サロン・ド・ショコラ・パリ」で金賞を受賞した経歴をもつショコラティエール(女性のチョコレート職人)だ。

パリで作るショコラと、博多で作るチョコが共演!

「レ・トロワ・ショコラ・パリ コラボ チョコレートショップ」オープンの様子。カウンターの手前に立つのが佐野恵美子さん(左)。隣は、父でチョコレートショップの二代目でもある佐野隆さん

パリ店と同様のテーマカラーである藍色を基調とした店内には、「レ・トロワ・ショコラ・パリ」と「チョコレートショップ」の商品が所狭しと並んでいる。カウンターのショーケース内には、実際にパリでも販売されている “ショコラ”と、この新店のために作られたチョコレートショップの新商品などがそろう。

ケース内いっぱいに並んだショコラや洋菓子の数々
佐野恵美子さん
佐野恵美子さん
「ショーケース内のショコラはすべてパリで作ったもので、毎週空輸で日本へ届けています。日本人よりビターな味を好むフランス人の舌にあわせて、全体的にカカオの香ばしさを感じられる仕上がりになっていますよ。日本の一般的なチョコレートとはまた違う、“メイドインフランス”な味わいをお楽しみください!」
ショコラの下に敷かれているのはカカオマスを砕いたものだそう
店内中央にも商品がズラリ!

中央の棚にはパウンドケーキを始めとする焼き菓子やロッシェなどを配置。上段には、思わず目を奪われるであろう“フィナンシェで作られたオブジェ”が!「これは二代目の遊び心ですかね(笑)」とチョコレートショップ広報担当の舛尾さん。

トロワバターフィナンシェ(270円)。フランス産のバターが豊かに香る一品。オブジェの正体はこれ!
作り物のように置かれているパウンドケーキはすべて本物というから驚き。写真は、しっとりしたチョコレート生地とヘーゼルナッツのダックワーズが組み合わさった「ノワゼット(ヘーゼルナッツ)」(1620円)

“パリから空輸するショコラ”が気になる!

正方形に成形され、それぞれ個性的なあしらいが施されたショコラの数々。仕入れのタイミングにもよるが、常時約15種が店頭に並んでいるという。これだけあると、どれにしようかちょっと悩むところ。

ということで、爽やかな笑顔と流暢(りゅうちょう)すぎる日本語が印象的なフランス人スタッフ・ダビさんにおすすめのショコラを紹介してもらうことに!

\紹介してくれるのはこの人!/

モネステス・ダビットさん。来日7年目で、チョコレートショップ入社3年目。ドラゴンボールや北斗の拳といったアニメをきっかけに日本に興味を持ち、来日に至ったそうだ

\ミントがさわやかに香ります!/

ミントティー(270円)
ダビットさん
ダビットさん
「口に入れた瞬間、まるでフレッシュなミントを口に入れたかのような清涼感が広がります。ミントチョコ自体はたくさんありますが、ここまでミントが香るものはフランスでも珍しいです。ショコラも程よい甘さで、後味もすっきり」

\フランス人にはなじみ深い味を再現!/

オレンジの花(248円)
ダビットさん
ダビットさん
「“オレンジの花の味”、日本ではあまりなじみのないものだと思います。実はフランスでは昔から食べられているアメの味ということもあり、現地ではおなじみの味。果実とはまた違った爽やかなアロマが香る、よりフランス的なショコラですね」

\ワインのお供にもイケる一粒です!/

ホットワイン(302円)
ダビットさん
ダビットさん
「最近は日本でも親しまれるようになった“ホットワイン”をイメージしたショコラです。材料にも赤ワインが使われていて、シナモンとビタースイートなチョコが相性ぴったり。もちろん、ワインのお供にもおすすめできます」

どれも口に入れた途端に溶け出すなめらかな食感がたまらない。ダビさんにピックアップしてもらった3品以外にも、きな粉やゴマなどを使った日本的な素材を扱ったショコラもある。

ダビットさん
ダビットさん
「恵美子さんが作るショコラは、いい意味で“日本のショコラでもフランスのショコラでもない”んですよね。日本的な繊細さと、フランス的な主張の強さの両方を感じられる。それぞれの文化が見事に合わさったショコラは、たぶん恵美子さんにしか作れないものだと思います」

パリのエッセンスを取り入れて生まれ変わった、チョコレートショップの定番も!

チョコレートショップの人気商品「博多の石畳」にフランスのエッセンスを加えた新商品など、「レ・トロワ・ショコラ・パリ」がオープンしたからこそ誕生したスイーツにも注目したい。

パヴェ・ドゥ・ショコラ(パリの石畳)(453円)。「博多の石畳」よりもビターな仕上がりで、キャラメリゼしたナッツの香ばしさも◎
フロマージュクリュ(432円)。チーズを使ったムースのコクとホワイトチョコムース、レモンクリームの甘酸っぱさ。この店限定の商品だ

また、アーモンドやドライフルーツを使った「タブレットショコラ」、ミルク不使用で素材の風味をダイレクトに感じられる「タブレットショコラ・テロワール」なども販売。チョコレートはすべてパリ経由で輸入した鮮度の高いものを使用している。

タブレットショコラ(1000円)。砂糖不使用のオリジナルチョコを使ったものなど全11種。フランスでは手土産などでよく選ばれるそう
タブレットショコラ・テロワール(1404円)。ホワイトチョコレートやビターチョコなど全8種。なめらかな口当たりで、産地で異なるカカオの風味を堪能できる。ちょっとぜいたくな一品だ

親子3代でつなぐ“ショコラのバトン”

チョコレートショップ 本店(福岡県福岡市博多区綱場町3-17)。チョコレートはもちろん、洋菓子や焼き菓子なども取り扱う人気店

チョコレートの技術と知識をヨーロッパで学んだ佐野源作さんが1942年に創業した「チョコレートショップ」。当初はチョコがまったく売れず、併設していたカフェのカレーのほうが評判だったこともあるという。

二代目・佐野隆さんは大学2年の頃、チョコレート職人にならざるをえない将来に嫌気が差し、家出を実行する。その後、遠く離れた神戸の地で求人募集を頼りにパン屋・ドンクで働き始めると、やがて関東地域のシェフたちが父の名を知っていることに驚く

次第に父のチョコレート職人としての偉大さに気づき、店と父の意志を引き継いだという。

チョコレートショップのキッチンにて
佐野隆さん
佐野隆さん
「私自身もヨーロッパに渡って修行をしました。チョコレートショップを継いでからはヨーロッパスタイルのものではない、地元・博多の人に認めていただける“子供からおじいちゃん、おばあちゃんが食べても『おいしい』と思えるショコラ作り”に励むようになりました。

そういった経験から見ると、少し厳しいかもしれませんが、恵美子のショコラはまだ“本場のショコラ”である部分が大きいと感じます。チョコレートショップを継ぐのであれば、博多の人に向けたものも作ってほしい。そういう思いがありますね」
父と娘、二人がそろってキッチンに立つ機会はめったにないという。貴重な2ショットだ

パティシエ未経験だった恵美子さんが「店を継ぎたい」と言ったとき、二代目は猛反対。半ば諦めさせるために言い放った「本気なら一度フランスに行ってこい!」という言葉を受け、恵美子さんは「じゃあ行ってくる!」と迷わず渡仏したという。

フランス語もわからず、チョコレートはおろか菓子作りの経験もない。そんな状態からのスタートだったにもかかわらず、本場でも認められるショコラティエール(女性のチョコレート職人)として活躍しているのは、きっと父譲りの実直さやひたむきさがあったからこそだろう。

最後に、佐野恵美子さんにこのショップに対する思いや、今後の展望などを聞いてみた。

佐野恵美子さん
佐野恵美子さん
「フランスへ修行に出ることになったのも、すべては祖父が創業した『チョコレートショップ』を“100年続く店にしたい”という思いからでした。パリ店のオープンも今年のことで、今はまだいろいろと始まったばかり。まずはパリ店、天神店それぞれのショコラのクオリティーを上げるべく腕を磨いていきます

また、今後は福岡の人が知らないパリのスイーツや素材、パリの人が知らない福岡のスイーツや素材などを双方向に発信する、博多とパリの“架け橋”のようなこともできたらと思っています」
左から、レ・トロワ・ショコラのコックコートを着た三代目・佐野恵美子さんと、チョコレートショップのコックコートを着た二代目・佐野隆さん

レ・トロワ・ショコラ・パリ コラボ チョコレートショップ

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

取材メモ/取材後にいただいた「タブレットショコラ・テロワール」、今まで食べたどのチョコよりも滑らかな舌触りでした。素材の風味もダイレクトに感じられて、もう“お口の中が幸せ”状態。これは手土産や、自分へのちょっとしたご褒美なんかにいいかもですね!

取材・文=廣田祐典(シーアール)、撮影=高尾正秀

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