第3次ブーム!? “新世代”ジンギスカンをラムバサダーに直撃

特集

11月29日。そう、今日は“いい肉の日”!

2017/11/29

第3次ブーム!? “新世代”ジンギスカンをラムバサダーに直撃

ジンギスカン業界とラム肉業界が今、激烈に熱いらしい。そんな噂を聞きつけた編集部は実態を探るべく、『ラムバサダー』のお2人にお話をうかがった。すると、外食業界にジンギスカンと羊肉料理の大波が襲来しているだけでなく、スケールの大きな話も! 「羊肉をめぐる冒険」のはじまりはじまり~。

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

ジンギスカン専門店がぞくぞくと増殖中! ラム肉のビッグウェーブが今、キテます

「ラムバサダー」とは、オージー・ラム(豪州産ラム)のPR大使として羊肉のおいしさを知ってもらいたいと普及に尽力するメンバーが集まった集団。フレンチや中華、和食のシェフやお店のオーナーなど料理を提供する側だけでなく、消費者や生産者側からもさまざまメンバーがいるのが特長。ジャンルを超えてさまざまな角度からオージー・ラムの魅力を発信する。

日本にもっと羊を食べる人を増やし、羊を食べる文化を花開かせたいと活動中。羊に対する愛情は、どのメンバーもまさに「羊の数ほど」胸にたたえております。

ラムバサダーのお2人に話を聞いた 左:東澤壮晃さん 右:菊池一弘さん
東澤壮晃(ひがしざわ もりあき)さん

東澤壮晃(ひがしざわ もりあき)さん

東洋肉店代表取締役、A+オーストラリアワインスペシャリスト

菊池一弘(きくち かずひろ)さん

菊池一弘(きくち かずひろ)さん

羊肉の消費者団体、羊齧協会主席(代表)

ーー菊池さん、単刀直入にうかがいます。今、ジンギスカンってブームなんですか?

菊池一弘さん
菊池一弘さん
「そうですね。間違いなく、ジンギスカンを含めた羊料理全体が盛り上がっていますね。羊料理のお店が首都圏だけでも月に2,3軒は新規開店している状況です。ラムチョップなどを提供する肉バル、そしてラム鍋・ラムしゃぶなどのお店も軒並み増えていて、本当に羊ブームが訪れているという感じがします」

ーーこれは業界的にはすごい数なんですか?

菊池一弘さん
菊池一弘さん
「はい、スゴい伸びだと思います。ジンギスカン店もふくめて、今、消費者の嗜好が羊肉の本当のおいしさに目をとめた、『あ、ラム肉ってこんなにおいしいんだ!』という状態でしょうか。羊肉業界というものがあるならば、それ全体が盛り上がっている感じですね」
東澤壮晃さん
東澤壮晃さん
「実際、当店では羊肉全体の取扱量も増えています。羊肉は世界中で親しまれていて、日本は例外的に羊肉を食べない国と思われていたんです。

でも最近は、海外旅行でオーストラリアやニュージーランド、ヨーロッパや中東などで羊肉料理を食べてそのおいしさに目覚め、『日本でもおいしい羊料理が食べたいな~』という若い方も増えていて、羊肉に対するイメージが大きく変わってきていますね」
ラム肉の王道・オーストラリア産はもちろん、いろんな国からおいしいラムが輸入されるように

ラム肉のPR大使「ラムバサダー」がジンギスカンの魅力とブームの秘密を語る

なぜまたジンギスカンの店が増えているのか

ーーそれにしてもなんでこれほどまでに、ジンギスカン、ひいては羊肉料理に対する注目度が上がっているのですか?

菊池一弘さん
菊池一弘さん
「それはやはり『羊肉がすごくおいしくなった』ということをみなさんに知っていただいたからではないでしょうか。かつて1970~80年代の第2次ジンギスカンブームと言われた頃と比べ、劇的に変わっているんです」
東澤壮晃さん
東澤壮晃さん
「冷凍でもチルドでも、海外からの運搬中に味を損なわない工夫や仕組みが進化していますし、オーストラリアをはじめ世界各国の産地から、高品質の羊肉を日本人のバイヤーが買い付けるようになりました。

しかるべき熟成を行って適正なタイミングで出荷されたラムが、適正な運搬方法で日本に来るようになっています」
菊池一弘さん
菊池一弘さん
「今の羊肉は独特の臭みもほとんどなく、本当においしいですよ」
東澤壮晃さん
東澤壮晃さん
「さらには、お肉を扱う側の知識や技術が格段に向上しているのも、理由の一つでしょう。フレンチやイタリアン、はたまた中華など様々なジャンルで、羊肉の扱い方を知っている料理人が増え、おいしいお肉をおいしいまま提供してくれるお店が格段に増えました。

料理人が羊肉に対して目利きができるようになったことで、良いお肉が市場で出回るようになってきたとも思います」
菊池一弘さん
菊池一弘さん
「肉の味が上がっているのでジンギスカンもそれに合わせて、シェフの新しい発想、新たなスタイルで提供する店がどんどんできてきたということですね」
羊について話をするお2人は、本当に楽しそう

ジンギスカンはロマンだ

東澤壮晃さん
東澤壮晃さん
「羊肉のおいしさをたっぷり楽しめる料理として、改めてジンギスカンが注目されていると思うんです。お肉も野菜もいっぱい食べられてヘルシーですし、みんなでワイワイお肉をつつき合えるところもいい。いまや、日本人に完全に定着している料理ですから」
菊池一弘さん
菊池一弘さん
「あと、実はヨーロッパからの羊肉の輸入が去年から再開されまして、これがまたとってもおいしい。フレンチのシェフなどは大喜びです」
ジンギスカン以外の羊肉料理も日本人になじんできた、と菊池さん

ーー輸入されていなかった理由は?

菊池一弘さん
菊池一弘さん
「BSE(牛や羊などに生じる原因不明の病気)の問題がおさまって、ようやくヨーロッパから日本への輸入を国が許可したんです。

これで今まで輸入制限で食べられなかった、フランス産の羊肉なども徐々に入るようになってきています。制限のなかったアイスランドからも新たな業者さんが参入したりして、輸入量が伸びている。欧州だけにしかいない羊の種類もあるので、また、おいしいお肉の選択肢が増えましたね。

いっぽう、主流のオーストラリア産も、より希少で高級な部位の輸入量が増えてきているんです」
東澤壮晃さん
東澤壮晃さん
国産羊の生産でも、情熱を持ってチャレンジする人が全国で増えてきています。羊は牛などと違って、国からの補助金が出ないんです。その分経済的には厳しいんですが、国に指示されることなく自分の裁量で自由に羊を育てることができるというメリットもあります。羊は同じ品種でも、環境、エサの種類などで味が全然違うのがおもしろいところなんです。

『自分の手で日本一の羊を育ててやる』といった気概にあふれた意欲的な生産者が増えれば、おいしい国産羊がもっと身近になっていくかもしれません」
小規模でも、情熱のある羊飼育農家が増えている、と東澤さん

ーーうわぁ、我々食べる側にはとっても楽しみな状況になってきました。これはさらなるブームがきっときますね。

東澤壮晃さん
東澤壮晃さん
「そうですね。スーパーなどでも羊肉が普通に置かれるようになりましたし、日本の食卓に羊が定着する前夜ぐらいの状況なのかもしれません」
菊池一弘さん
菊池一弘さん
「我々としてはぜひそうなるように期待したいですね(笑)」
おいしい羊肉を手軽に食べられる時代がもうすぐくるぞ

ここまでブームの理由をうかがったが、ここからは菊池さんが知っているお店のなかで、現在、オススメできる新しいスタイルのジンギスカン店“ニューウェーブジンギスカン”のお店を3店挙げてもらった。

「うーん、絞るのがとっても難しい」と菊池さんもうなるほどのストックのなかから選んでもらった「厳選の3店」を紹介する。

ラムバサダーが推す“ニューウェーブ”ジンギスカンはこの3軒!

1.希少な国産羊肉を最高の焼き加減で味わえる『羊サンライズ』(麻布十番)2016年11月22日オープン
2.
完全個室で煙もほとんどなし。お肉女子会にもオススメ『虎ノ美羊』(虎ノ門) 2017年5月30日オープン
3.
驚異のコラボ、ジンギスカンとラムしゃぶが“同時に”食べられるお店『羊のロッヂ』(西早稲田) 2017年3月22日オープン

希少な国産羊肉を最高の焼き加減で味わえる

『羊サンライズ』(麻布十番)2016年11月22日オープン

お店はビルの3階にある
「国産羊(ラム・マトン)」(1800円~)、「フランス産マトン」(1800円)、「オーストラリア産ラム」(980円)。美しいラム肉が焼きあがっていく
菊池一弘さん
菊池一弘さん
「まず、“ニューウェーブジンギスカン”を語るのに、ココは絶対にはずせないでしょう。

国産羊は国内では出回る量がとても少なくて全流通量の1%以下しかないといわれているんです。その希少な国産品種のお肉を並外れた努力で提供しているのが、こちらです。

このお店の国産羊肉への情熱とこだわりは半端ではない。それほど希少で驚くほどおいしい国産羊を、落ち着いた雰囲気のなかで食べられるお店です。ぜひ、ジンギスカン好きなら一度は行ってほしいお店ですね」
見よ、この脂と赤身のバランス&美しさ。国産羊、フランス産マトンなどお肉の選択に妥協なし!
オーナーの関澤波留人さん。羊の話を始めたらもう一晩止まらない、というくらい羊LOVEなお方

羊飼いと「吞み仲間」になって一頭買い

菊池一弘さん
菊池一弘さん
「カウンター席とテーブル席があって、お店の方が対面で焼いてくれるスタイルです。その焼き方も、国産羊のおいしさを熟知したスタッフが焼いてくれるので、完璧な状態で提供してくれ、もう一口食べたら言葉を失うほどのおいしさです」
菊池さんはカウンターで実食!
オーナーの関澤波留人さん
オーナーの関澤波留人さん
羊はレア目の焼き方がオススメです。その状態で召し上がっていただくと、本当に羊肉のおいしさが凝縮されているというか、臭みもまったくない最高の味を楽しんでいただけると思います。そのあたりの焼き具合をしっかり見極めながら提供します。

スタッフと会話もできますし、楽しく召し上がっていただけるはずです」
軽妙な語り口で、羊の深イイトークをしつつ、焼き上がりのタイミングは逃しません
菊池一弘さん
菊池一弘さん
「関澤オーナーは、羊が本当に大好きで、北海道を車で寝泊まりしながら羊を見つけてくるんです。で、その牧場にアポなしで突撃して、羊の話をつまみに羊飼いさんと一晩酒を酌み交わして仲良くなって「よし、ウチの羊は君に売ろう!」と言わせてしまう。それほどの情熱でジンギスカンを提供しているお店なんです」
オーナーの関澤波留人さん
オーナーの関澤波留人さん
「そうやって全国の牧場と契約させていただいて、羊を一頭買いで仕入れ、その国産羊のなかでもおいしい部位を厳選して提供させていただいています」
肉のおいしさを保つため、注文を受けてから肉を切る

国産羊の目利きと品質にこだわり。一度味わったら忘れられないうまさ

菊池一弘さん
菊池一弘さん
いつ来ても超レアな国産羊が『必ず複数』用意されている、という希有なお店です。

さらにはフランスなどの海外産も超レアなものを仕入れていて、ここに来れば日本と世界のおいしい羊が食べられるという。すごく研究熱心で、いつ来ても新しい驚きの見つかるお店ですね」
オーナーの関澤波留人さん
オーナーの関澤波留人さん
「国産肉のジンギスカンは脂もさっぱりしながらコクがあって本当においしい。僕らは付け合わせも羊肉のおいしさを引き立てるものを選んでいます。

僕が日本一と思っている茨城県産のレンコンやプチトマト、春菊など、付け合わせも常識にとらわれず季節ごとに変えたりしながら提供しています」
手前が自慢のレンコン。サクサク食感を活かすため輪切りではなく、短冊切りに

お店ではあえて鍋を斜めにして国産羊の脂をレンコンに吸わせている。上品な脂の香りがレンコンと絡まって、もう「単品で出しても良いんじゃないか」というくらいおいしい。

イケメン揃いのスタッフはみんな茨城県出身。国産羊の生産を増やすこと、そして郷里・茨城をジンギスカンで盛り上げる、という熱い想いで集まったメンバーだ。

自分の羊がどんな料理になっているか、と全国から生産者さんが訪れるほか、東京メトロの麻布十番駅からほど近いこともあって、お忍びで芸能人も結構来店する……らしい
菊池一弘さん
菊池一弘さん
「この『羊サンライズ』は “ジンギスカンという料理の奥深さを突き詰めながら新しい価値を作っていこう”という気概にあふれている。まさに“王道のニューウェーブ”と言いたいお店ですね」
「羊SUNRISE特製シュウパウロウ」(900円)

ほかにも、モンゴルで親しまれている家庭料理・羊の塩煮込みに着想を得て、お店オリジナルの味に仕上げた「羊SUNRISE特製シュウパウロウ」(羊の塩煮込みスープ・900円)もあり。

羊の旨味が凝縮された土台のスープに、八角をはじめとしたスパイスを絶妙に効かせ、エスニック寄りの風味に仕上げた一品だ。

かわいい羊たちが出迎えてくれる
Yahoo!ロコ羊 SUNRISE
住所
東京都港区麻布十番2-19-10 3F

地図を見る

アクセス
麻布十番駅[4]から徒歩約1分
赤羽橋駅[中之橋口]から徒歩約10分
六本木駅[1c]から徒歩約14分
電話
03-6809-3953
営業時間
【月~水】ディナー 18:00~00:00(L.O.23:30)【木・金】ディナー 18:00~03:00(L.O.02:30)【土・日・祝】ディナー 17:00~22:00(L.O.21:30)
定休日
無休 年始年末、GW(5/3-5/7)、お盆(8/12-8/16)は定休日となります。
口コミ・写真など

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2.完全個室で煙もほとんどなし。お肉女子会にもオススメ

『虎ノ美羊』(虎ノ門) 2017年5月30日オープン

つづいて菊池さんがあげてくれたのが、虎ノ門の『虎ノ美羊』だ。いったいどんなお店だろうか?

エントランスからオシャレな空間が広がる
菊池一弘さん
菊池一弘さん
「こちらは、全室がオシャレな雰囲気の個室。今までのジンギスカンのイメージを覆してくれます。さらには、ジンギスカンを焼くグリルに煙を吸い込む装置が完備されているんです。煙り臭さをあまり気にせずにジンギスカンを楽しむことができるので、女性のグループなどでも余計なことを気にせずにお肉のおいしさを集中して楽しむことができると思います。

虎ノ門のオフィス街の中にありながら、落ち着いた雰囲気の個室で周囲に気兼ねすることなくジンギスカンを楽しんでください」
ズラリと並んだ料理の数々。美しい
横から煙がどんどん吸われていく。昔のジンギスカンのイメージにある「煙でもくもく」とは無煙、もとい無縁です

名物・美羊 階段盛りでお肉の味わいの違いを堪能

「美羊 階段盛り」(五種盛り3980円。3~4人前)

これが豪華なスタイルの「美羊 階段盛り」。肉の輝きに思わず顔がほころぶ。写真手前から順に、ニュージーランド産ラムの上モモ、ショルダー、ロース、オーストラリア産サフォーククロスの上モモ、ショルダー。

全席個室の隠れ家的スペースで、美味なる羊とワインを味わう楽しみ

菊池一弘さん
菊池一弘さん
「こちらでは階段盛りが名物です。オーストラリア産などのおいしいお肉を厳選し、部位ごとに並べて提供するスタイルです。

さらにこちらでは、カリフォルニア産の有名ワイナリー『KENZOワイン』をはじめ、肉に合うワインを厳選して用意しています。個室で気兼ねなく仲間やグループでワインとともにジンギスカンを楽しめますよ。

オシャレで高級感がありながら、決して高すぎないお値段で、とてもおいしいジンギスカンが味わえる、コストパフォーマンスの良いお店だと思います」
厚めのお肉で食べ応えあり!

階段盛りのお肉は厚めのカット。それでいてとても柔らかく、噛みすすめるごとに肉汁があふれ、羊肉をしっかり食べた満足感を堪能できる。

確かに、こんな風に個室でじっくり話しつつ、ワイン片手にジンギスカンをつつき合えたらみんなの仲も深まるというもの。醤油ベースとゴマベースの2種類あるタレもおいしく、羊肉の味わいを引き立ててくれる。

一人での来店も大歓迎とのこと。個室で羊のおいしさに集中できるためか、結構ひとりジンギスカンの方もいるそう
最大30人ほどが入れる掘りごたつ式の部屋もある。お得なコースは3500円~
シメやランチで大人気の「ローストビーフ丼」(880円、数量限定)。ごはんに特製ソース、ラムモモロースト、長ネギ、パクチーなどを乗せた一品。卵黄もからめて食べると最高!
Yahoo!ロコ唐竹家 虎ノ門店
住所
東京都港区虎ノ門3-4-7 虎ノ門36森ビルB1

地図を見る

アクセス
神谷町駅[4a]から徒歩約4分
虎ノ門駅[2]から徒歩約6分
霞ケ関(東京都)駅[A12]から徒歩約10分
電話
03-5733-6270
営業時間
月~金 11:00~15:00(L.O.14:30) 月~金 17:00~23:00(L.O.22:00) 土 12:00~15:00(L.O.14:30) 土 17:00~21:00(L.O.20:00)
定休日
日・祝
口コミ・写真など

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3.驚異のコラボ、ジンギスカンとラムしゃぶが“同時に”食べられるお店

『羊のロッヂ』(西早稲田) 2017年3月22日オープン

木目とシックな黒が目印

そして、“ニューウェーブジンギスカン”店、菊池さんがあげてくれた3つ目のお店はこちらだ!

菊池一弘さん
菊池一弘さん
「今年3月にオープンしたばかりのお店なんですが、ほかにない個性を持ったお店です。
“2階でジンギスカンを焼いて、1階でラムしゃぶを堪能できる“。

羊肉も厳選されたものを用意し、ラムチョップもあります。さまざまなスタイルの羊料理を同時に楽しめるお店ですね」

なるほどなるほど。その言葉にワクワクし、スキップしながら記者はお店へ。店長の越坂部忠生(おさかべただお)さんに、「ここって2階がジンギスカンで、1階がラムしゃぶを食べられるんですよね」と聞いたら、「ウチは2階はないですが……」と戸惑った声が返ってきたのだが……。

越坂部さんは20代の修業時代にラム鍋のうまさに衝撃を受けて以来、いつかは自分でそれを超えるものを出そうと準備してきたそう

はてさて、菊池さんはなんで1階、2階と言ったのか? あの言葉とはいったい……。疑問に思いながらジンギスカンの鍋が来た瞬間。

これだーーー!!! 「ジンギスカン」(800円/1皿)、「ラムしゃぶ」(800円/1皿)、「追加野菜盛り」(380円)
独特なフォルムのジンギスカン鍋。“2階”でお肉を焼いて“1階”でラムをしゃぶしゃぶ。こういうことかーー!!
店長の越坂部忠生さん
店長の越坂部忠生さん
「海外でこの鍋を見かけたとき、ぜひ『自分がお店を出したらこのスタイルで羊肉を食べてもらいたい』と決意しました。この鍋はいろいろなところを探し回って見つけ、今は新潟の工場でこの店のために作ってもらっています。ジンギスカンとラムしゃぶを同時に楽しむには、まさにピッタリのお鍋でしょう」

これから寒くなる季節には最高のコンビネーションだ。

山小屋を思わせる店内
店名の由来は、山小屋の時のように、誰もがフラットで楽しく時を過ごせる場を提供したい、という思いから

したたる肉汁がラムしゃぶの大海原へ降り注ぐ

独特のジンギスカン鍋ではさらに、上で焼いたラム肉の脂と肉汁が溝から下のラムしゃぶのほうに出汁として伝わる。

店長の越坂部忠生さん
店長の越坂部忠生さん
「これ、上でお肉を焼くごとに、下もどんどんおいしくなるんです」

なるほど、下のお鍋では野菜とともに、お肉をしゃぶしゃぶしてポン酢で食べるのだが、それにより羊肉の脂がお肉や野菜に絡まって旨味が増す。

ラム肉をさっぱりといただけながらも、脂がアクセントの役割を果たし、絶妙な味わいをうみだす。まさに「魔法の鍋」だ。

一度食べるとヤミツキになるおいしさだ

店長は、このお店を出す前に複数のジンギスカン店で修業し、直前にはスープ専門店に勤務。そのときの経験からジンギスカンとお鍋それぞれで羊肉をおいしく食べる方法を日々研究して独立に至ったそうだ。

このラムしゃぶの出汁の味わいは、まさにスープにもこだわったこのお店でしか味わえない深み。

店長の越坂部忠生さん
店長の越坂部忠生さん
「羊は消化が良く、軽やかに食べられるので女性にも人気です。ラムしゃぶを食べたことがない人も、一度ぜひ。この軽さとさっぱり感はラムしゃぶならでは、です」
左がラムしゃぶ用、右がジンギスカン用。オーストラリア産肩ロースの中でもクセの少ないお肉を厳選してカット
独自にブレンドしたスパイスが香り高くお肉のおいしさを引き出す「ラムチョップ」(1280円)
パクチーがどっさり乗った「ラムパクチー」(880円)も、日本人好みの味付けにアレンジされており激うま。店長! ビールおかわり~
Yahoo!ロコ羊のロッヂ
住所
東京都新宿区西早稲田3-19-3

地図を見る

アクセス
面影橋駅[出口]から徒歩約5分
西早稲田駅[1]から徒歩約5分
高田馬場駅[7]から徒歩約6分
電話
03-6457-3929
営業時間
火~日 17:00~23:00
定休日
毎週月曜日
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。


菊池さんに紹介いただいた3店は、いずれおとらぬ個性にあふれたお店ばかり。

羊は体にやさしく、体を温める効果もあるそうで、これからの季節には間違いなくピッタリだ。羊肉に対するおいしさの認知度が高まって、食材の魅力を100%引き出したジンギスカンの進化はこれからも続きそうだ。

取材メモ/羊肉のおいしさを堪能させていただきつつ、みなさんの羊に対する愛情をたっぷりとうかがえた幸せな取材でした。よし、近々紹介したお店をはしごするぞー!!

取材・文=オールイン関谷  撮影=前田彩夏(ラムバサダー&羊サンライズ)、林輝彦(虎ノ美羊&羊のロッヂ)

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

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グルメ、おでかけ、イベントなど、ライフスタイルを豊かにする情報を編集部が厳選して紹介します。

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