最近でこそ肉好き女子が増えてきたが、まだまだ夜にみんなでワイワイ食べるという方が多いのでは? 昼はニオイが気になるし、ちょっと抵抗がありますよね。わかります(男だけど)。そこで、オシャレかつニオイがつかずにのんびりと焼肉ランチが食べられる店をご紹介。
Yahoo!ライフマガジン編集部
肉食女子でなくてもOK! 空間込みで肉を楽しむ
無性に食べたくなることの多い、お肉。その衝動は昼夜問わず起きるものです。でも、昼にジューッとやると、職場で白い目で見られること間違いなし。そうして二の足を踏んだ方はたくさんいるはず。みなさん、もうその心配には及びません。
そんな人の目を気にせず楽しめる焼肉店を3軒発掘したので、ご覧あれ。
モデルの中島恵美さんが実際に焼肉ランチを体験!
中島恵美さん
モデル
女性が安心して行ける焼肉ランチとあって、ここはひとつ女性に食べていただかねば。ということで来ていただいたのは、モデルの中島恵美さん。食べることが好きで、お肉も人並みに食べるそう。
- 中島恵美さん
- 中島恵美さん
- 「焼き肉って夜のイメージがあって、なかなかランチで行かないです。もともとカルビが好きで食べていましたが、食べ過ぎるとちょっともたれるようになったので、最近はハラミやランプを好んで食べています。今日はどんなお肉が食べられるのか楽しみです!」
のんびりと上質な肉が食べられるオシャレ焼き肉店3選
1.全席完全個室でゆったりできる
『松永牧場 銀座本店』(銀座)
2.ニオイがつきにくい無煙ロースター完備
『炭火焼肉 An』(六本木)
3.ラグジュアリーな焼き肉レストラン
『恵比寿焼肉 kintan』(恵比寿)
1.『松永牧場 銀座本店』(銀座)
全席完全個室でゆったりできる!<ランチ900円〜>
中島さんに来ていただいたのは、銀座にある『松永牧場』。創業者が島根県出身ということもあり、同県のブランド牛・松永和牛を一頭買いで仕入れる。そのため、A4以上の上質な牛肉をリーズナブルに提供できる。
- 中島恵美さん
- 中島恵美さん
- 「お店に入ってすぐのところにポスターが貼ってありました。生産者さんの顔写真がのっているのを見ると安心できますよね。こういうこだわりが見えるのはすごくいいです」
そんな松永和牛を食べる環境もよし。座敷、テーブル席、掘りごたつとバリエ豊富な個室でいただける。
それぞれの部屋に島根の地名を配すなど、ここにも島根へのこだわりが見える。瓦に地元の赤州瓦が使われているところもニクい。今回は、そのなかの一室で食べていただこう。
ココがうれしい! 全室個室でのんびり食べられる
さて、中島さん。ランチに対してもこだわりがある様子。
- 中島恵美さん
- 中島恵美さん
- 「ランチは2000円までなら出します。といっても、気にするのは夜の価格。それと比べて差があればあるほど、こんなに得するんだ! とうれしくなって多少高くても注文します」
ランチの予算が広範囲だなと思ったら、キッチリとした理由があった。そんな中島さんに、『松永牧場』のランチを食べていただこう。
温泉卵のTKGがオススメ!
中島さんの前に現れたのは、13種類あるなかでも人気の炭火焼ランチメニューのひとつ。
日替わりの小鉢、スープに加え、ごはん、温泉玉子付き。温泉玉子を使ってTKGにすることを推奨している。ごはん、スープはおかわり自由。ちなみに、ごはん、卵は島根県産だ。
- 中島恵美さん
- 中島恵美さん
- 「わぁ、カルビが6切れもあってどれも肉厚! 小鉢も多くテンションが上がりますね」
と言って、一切れジューッ。もやしとゼンマイのナムルを食べながら焼きあがりを待つ。
- 中島恵美さん
- 中島恵美さん
- 「小鉢も塩加減がちょうどよくて、ごはんに合います!」
中島さん、「お肉は赤い部分がなくなるまで焼きます!」という“よく焼き派”ということで、じっくりと火を通していく。
いい感じに焼けてきて、カルビが脂をまとって食べ頃に。一切れを持って口の中へイン。じっくりと噛みしめる中島さん、さて、そのお味は?
- 中島恵美さん
- 中島恵美さん
- 「うーん……ほいし〜い(おいし〜い)!」
満面の笑みを浮かべてニンマリ。その顔を見て、食べていないこちらも思わずニンマリ。
テーブルには備え付けのタレや塩がたくさん。ドロッとした濃口、サラッとした甘醤油、えごまポン酢、湖塩、海塩、岩塩、辛いヤンギがあり、好みで選べる。
- 中島恵美さん
- 中島恵美さん
- 「これだけ揃っているのって珍しいですよね。タレ皿にあるわさびと甘醤油を合わせていただきます」
と、焼けたカルビにワサビを挟み、甘醤油をチョン。こぼれないように丸めるとそのままパクリ。
- 中島恵美さん
- 中島恵美さん
- 「ワサビをつけることで脂の甘みと旨みが引き立ちます。相性抜群ですよ、この組み合わせ。カルビの厚みがあるから、食べ応えもあります。脂がくどくないし、これならもたれずに完食できますね」
平日限定のランチメニューは女子ウケ抜群!
これだけではありません。もう1品食べていただくとしよう。
続いては、女性に人気の高い平日限定のランチメニュー「松永焼きしゃぶ」。スタッフの高落淳史さんから運ばれた瞬間、うれしそうな中島さん。どうかしましたか?
- 中島恵美さん
- 中島恵美さん
- 「わぁ、キレイなお肉。これはペロリですね」
と舌なめずりする中島さんから完食宣言が飛び出した。
そう、この美しいお肉。薄くスライスされたソトモモ。その名の通りモモの外側で、脂肪分の少ない赤身肉だ。ウチモモよりキメがやや粗く堅めの肉質で薄切りにするのによいそう。
すき焼き風のタレ、昆布ダシ、砂糖に漬けられたソトモモ。これを目の前にしては、待ちきれないでしょう。早速焼いていただこう。
“よく焼き”派の中島さんもここはサッとどうぞ。
キレイに焼かれたお肉は溶き卵につけていただく。まさにすき焼きのように食べるこのメニュー、これが昼から食べられるなんて贅沢この上ない。
- 中島恵美さん
- 中島恵美さん
- 「わぁ、おいしい〜♥ 卵にくぐらせて食べるとこの薄さの意味がわかります。甘みのあるつけダレと卵、お肉が一体になって入ってきました。これはハマりそう。午後から『やるぞ!』というときに食べたいです」
- スタッフの高落淳史さん
- スタッフの高落淳史さん
- 「中島さんのおっしゃる通り、実際にこちらを召し上がったお客様は元気になって帰られますよ。肉が薄いといっても、すき焼きのお肉よりも少し厚みを持たせているので食べ応えがあります」
パクパクと食べ進めていく中島さんが何かを発見した模様。実はお肉の下に財宝の如く野菜がゴロッと入っているのだ。
- 中島恵美さん
- 中島恵美さん
- 「野菜も入っているんですね! これはうれしい。お肉の枚数もちょうどいいです。がっつり食べると重くなりがちだけど、いい感じにお腹が満たされます。女性にピッタリですよ」
お一人様でも安心のカウンター席も!
すっかり満足した中島さん。店を出る途中である席を発見した。
- 中島恵美さん
- 中島恵美さん
- 「カウンター席もあるんですね! 高落さん、この席にひとりで来ても座れますか?」
- スタッフの高落淳史さん
- スタッフの高落淳史さん
- 「はい、空席があればご案内しますよ」
- 中島恵美さん
- 中島恵美さん
- 「やった! 私、女性同士で立ち食いの焼き肉店に行ったことがあるんですけど、ひとりで入ったことはないんです。ここなら和の雰囲気で入りやすいし、いいなぁと思っていたんですが、ひとりでも行っていいんですね! 安心しました(笑)」
- スタッフの高落淳史さん
- スタッフの高落淳史さん
- 「はい(笑)。ぜひお越しください。女子会コースもあるので、お友だち同士でもお待ちしております」
平日はビジネスマンが多いそうだが、男女比率は6対4で圧倒的に男性だらけというわけではない。ましてや個室なので、そこまで気にする必要はないかもしれないが。銀座のビルでのんびりと上質な肉に舌鼓を打つランチ、疲れた体に気合いを注入してくれること必至だ。
2.『炭火焼肉 An』(六本木)
ニオイがつきにくい無煙ロースター完備!<ランチ830円〜>
堺正章氏がプロデューサーを務める焼肉店。同氏の紹介により、沖縄県本部町のもとぶ牛を牧場から直接1頭買いで仕入れている。そのため、トモサンカクやリブロース、イチボなど希少部位が食べられる。
ランチメニューはスンドゥブも含め、13種用意。そのなかでもとぶ牛を使ったひとつが、「黒毛和牛 もとぶ牛 カルビ&ロース定食」。
カルビ、ロースあわせて100gに加え、山形産こしひかりのライス、スープ、ナムル付き。ライスとスープはおかわり自由だ。
胃もたれしないように敢えてA4ランクの肉を使用。サッと焼いて柔らかさ、旨みを感じてほしい。さすれば、口に含んだときに脂の甘みと赤身の旨みの絶妙なハーモニーを楽しめる。
ココがうれしい! ほぼ全席無煙ロースター完備
1階全席と2階個室全席が無煙ロースターを採用。昼からニオイを気にせず食べられる。それもあってか、男女問わず近隣で働く人が続々とお昼休みにやってくる。そして、リピーターになっていくという。
- 中島恵美さん
- 中島恵美さん
- 「夜は洗えばいいからあまりニオイを気にせず食べに行きますが、昼は気になります。なので、ニオイがつかないのはうれしいです!」
焼きあがった肉はタレと塩のお好みで。タレは肉の甘みを引き出す、フルーツ系のさっぱりとしたやさしい味わい。肉はスッとなくなる口溶けのよさで、儚さを感じるほど。不飽和脂肪酸の割合が高いもとぶ牛の肉質を思う存分堪能してほしい。
新メニューはヘルシーな焼肉!?
続いては、六本木の街だからこそ(?)生まれた11月からの新メニュー。定番メニューである「切り落とし丼」のごはんをサラダに変えたという斬新な一品。
お客さんで健康に気をつかっている方が多く、ごはんなしで肉とサラダを食べたいという声に応えて考案されたそう。ごはん替わりに入るのは野菜とハーブ。レタス、ミント、ディル、チャピルなどに加え、テッペンにどっさりのるのはパクチー(抜くことも可能)だ。
- 中島恵美さん
- 中島恵美さん
- 「お肉とごはんを食べるか食べないかはそのときの気分次第で決めています。だいたい最初はお肉だけで食べるので、食べるとしたらシメですね。こういう形で食べるのはおもしろい!」
とはいえ、ごはんもほしい! という方に朗報。200円で「本日の一口ご飯」を注文できるのだ。
これがまた超絶お得。ただ、ごはんが出てくるだけでなく、おかずも一品ついてくる! しかもそれが週替わりメニュー。 取材時はなんと「牛タンシチュー」! ミニサイズではあるが、かなり得した気分になれるので、カロリーを気にしない方はぜひ注文してほしい。
オシャレかつ落ち着いた空間の店内は、1階でカジュアルに、2階で接待や会合に、とシーンに合わせて選べる。
規格基準をクリアし加工・提供を共に許可されているため、夜はユッケも食べられる。特にオススメが、堺さん考案の「極上納豆ユッケ」(1980円)。夜にお越しの際はこちらもぜひ。
3.『kintan 恵比寿』(恵比寿)
ラグジュアリーな焼き肉レストラン!<ランチ1000円〜>
都内に数店舗する『KINTAN』の1号店。レストラン激戦区であり、焼き肉激戦区である恵比寿に「地域で愛されるレストラン」を掲げ、2013年にオープンした。
ココがうれしい! ラグジュアリーな空間で食べられる
ラグジュアリーな空間の店内には、テーブル席はもちろん、個室が2室あり。お客さんの割合は若干女性が多めで、おひとりさまもいるそう。また、ママ会で個室を利用する方もいるとか。
ランチは近隣の方はもちろん、お店を目指してやってくる観光客もいるとか。そのため、平日のピークタイムや土日は列ができるほど賑わっている。
ワインの品揃えも充実!
こちらの特徴は、土日を中心に昼からお酒を飲まれる方が多いこと。それもそのはず、ワインを常時40種類以上揃え、グラスは赤800円、白700円〜、ボトルは3000円〜と比較的リーズナブル。お肉とワインの相性は抜群。飲みたくなる気持ちはすごくわかる。
- 中島恵美さん
- 中島恵美さん
- 「私はあまり飲めないですが、友だちで休日のランチだと飲んでいる子が多いので、ワインが充実しているのは喜びそう」
その日の気分で選べる多彩なメニュー!
さて、肝心のランチメニューだが、焼き物9種、ごはん物6種と充実のラインナップ。さらに限定ランチがあるから驚きだ。何度来ても飽きないように、と配慮され、今日はさっぱり、ガッツリこってりいきたい、など気分で選べる。
和牛カルビ、バラカルビ、ハラミ、国産鶏モモ、豚バラの5種で100g超という、かなりオトクなセット。バラカルビは薄切りながら脂もあってごはんが進む。
サラダ、ごはん、スープ付きでおかわり自由。ご飯は白米か十六穀米から選べるのもうれしい。
つけダレは、リンゴなどフルーツを使ったサラッとしたタイプ。濃すぎず、甘すぎず、肉の旨みを活かした味わいに仕上げている。様々な肉を一度に食べられるので、満足度が高い。
- 中島恵美さん
- 中島恵美さん
- 「これだけボリュームがあると、午後からもがんばれます。ここぞ! というときに食べに来たいですね」
ごはんを覆い尽くすほんのり赤い牛肉は、黒毛和牛のサーロイン。100gを薄くスライスし、サッと炙る程度で焼き上げる。それにかかるのが、とろみのあるすき焼きタレ。ごはんと一緒にサッと召し上がれ。
- 中島恵美さん
- 中島恵美さん
- 「急ぎのランチだと、焼いているより完成している方がいい。高級感があるとのんびりしちゃうなか、こういうメニューが置いてあるのは高ポイント。甘みのあるタレでサクサクと食べ進められますよ」
お肉は黒毛和牛のA4ランク以上のメス牛にこだわり、常陸牛を中心にそのときのいいものを仕入れる。グループで一括で仕入れるため、いいものを安く仕入れられる。だからこそ、これだけの空間でお得に食べられるのだ。並ばず確実に入りたい方は予約もできるので、活用すべし。
女性だけでも十分に楽しめる焼肉ランチがあるのをおわかりいただけただろう。どのお店も見た目とは裏腹に、おひとりさまでもOK。午後に向けて気合いを入れるにはうってつけの焼肉。ぜひ、気軽にチャレンジしてみて。
取材メモ/肉食女子が増えているからか、想像以上にランチで焼肉を楽しまれる女性が多いことがわかりました。額面だけ見れば「高い!」と思うかもしれませんが、なんせ肉の質が違います。いつものランチにワンコインプラスするだけで至福のときが待っていますよ。
取材・文=ナンバケン(リベルタ) 撮影=谷本 恵、林 輝彦(炭火焼肉An)