人力車の車夫が推す、浅草グルメ3軒をおばあちゃんが巡ったら

特集

やっぱり浅草っておもしろい!

2017/12/07

人力車の車夫が推す、浅草グルメ3軒をおばあちゃんが巡ったら

誰でも楽に浅草観光ができる人力車。日々、人力車を引いてこの街の名所をナビゲートしている車夫さんならば、浅草のおいしいお店をたくさんご存知のはず! ということで、今日は、浅草好きのおばあちゃんが人力車に乗り、車夫さんがプライベートでも通う浅草グルメ3軒を巡ります。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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【人力車で巡るのは……】

1.アンヂェラス(喫茶店)
2.中清(天ぷら店)
3.カフェ ムルソー(カフェ)

人力車でぶらり浅草グルメの旅!

明治時代から続く浅草の老舗グルメも登場します!

浅草寺や浅草演芸ホールなど、観光スポットが目白押しの浅草。あちこち散策したいけれど、おじいちゃんやおばあちゃんが長時間歩くのは大変……。

こんなときに頼れるのが人力車。浅草をぐるりと巡れるだけでなく、人力車の車夫さんに浅草名所やグルメを案内してもらえて一石二鳥。誰でも楽に浅草観光が楽しめるのだとか。

そこで今回は、おばあちゃんが人力車に乗って浅草の街を観光。人力車の車夫さんに、おすすめの浅草グルメ3軒を案内していただきます。

\人力車の「時代屋」へ/

浅草駅から徒歩3分のところにある「時代屋」。江戸時代を彷彿とさせるこちらの建物は、日本の文化体験ができる江戸蔵。あ、建物の前に人力車を発見!

お邪魔したのは、1987年に創業した人力車の老舗「時代屋」。観光人力車はもちろん、茶道や書道など総合的な日本文化体験ができる場所です。

江戸蔵から徒歩数十秒のところにある時代屋の総合受付・明治館。こちらは、人力車の待合スペースにもなっています

\おばあちゃん到着/

ひろ子おばあちゃん(秋山ひろ子/83歳)。浅草が好きで、30年ほど前はこの近辺に住んでいたこともあるそう。カメラを向けられるとなぜかモデル立ちをしてしまうおちゃめな性格。浅草と同じくらいイケメンも好き

人力車に乗車するのは、浅草大好きひろ子おばあちゃん。何をかくそう筆者のリアルおばあちゃんです。今日はレポートよろしくね、おばあちゃん!

ひろ子おばあちゃん
ひろ子おばあちゃん
「まかせなさい! といっても人力車は50年前に京都で乗ったきり。実はちょっぴり緊張してるの(ドキドキ)。昔この辺りに住んでいたことがあるから、浅草は大好きな街。だけど最近は年のせいか、あちこち歩き回るのが億劫で。浅草に来るのも久しぶりだから楽しみだわ。あら、あの人が人力車の車夫さんかしら!

\ナビゲーターはこの人!/

本日担当してくれるのは、俥悠吉(くるまゆうきち)さん。元々サラリーマンでしたが、街中で見かけた人力車に一目惚れして脱サラ。人力車を引いて今年9年目のベテラン車夫さんです。九州出身の塩顔系イケメン!
ひろ子おばあちゃん
ひろ子おばあちゃん
「今日はよろしくお願いします。お兄さんハンサムね〜!
俥さん
俥さん
「ありがとうございます! 今日は久々の浅草ということですから、浅草名所を巡りながら、僕がプライベートでも通うおいしいお店にご案内しますね」

人力車にライドオン!

車夫さんがしっかりサポートしてくれるので乗車も楽ちん。シートベルトもあるので座り心地も安定しています。「うふふ、なんだかお姫様になった気分だわ」(ひろ子おばあちゃん)
「寒くないように、これ掛けときましょう!」と膝にブランケットをふわり。防寒対策もしっかりなので冬でも安心。ジェントルマンな俥さんに、ひろ子おばあちゃんは頬を赤く染めてうっとり
ひろ子おばあちゃん
ひろ子おばあちゃん
「座席がゆったりしているから座り心地がいいわ。ブランケットのおかげで冬でもあったかいわね。お兄さんのハンサムなお顔を見てたら、ほっぺが熱くなってきちゃった(ポッ)

思わぬイケメン車夫さんとの触れ合いに、すっかり乙女の顔になるひろ子おばあちゃん。心なしかいつもよりお肌の血色も良い……? ともあれ出発準備が整ったようなので、浅草の街へと繰り出しますか!

行ってきまーす!

人力車は、30分で気軽に体験できるお手軽コース(9000円※1名での単独乗車は7000円)や、1時間30分の満足コース(2万5000円※1名での単独乗車は1万9000円)など、目的に合わせて利用できるのがうれしいところ。


\浅草の街を散策/

楽しくおしゃべりしながら浅草を巡ります。浅草演芸ホールや浅草公会堂などの浅草名所はもちろん、長めのコースならスカイツリーや銀座まで足を延ばすこともあるとか

1時間ほどで浅草の街をぐるりと一周できるそうなので、効率的に浅草観光を楽しみたいときにもいいですね。

浅草といったらここ、雷門の前で記念の1枚。車夫さんとのツーショットにうれしそうなひろ子おばあちゃん。ほらほら、イケメンばっか眺めてないで雷門もしっかり見学しましょうね!
俥さん
俥さん
ここが雷門です。って、ご存知ですよね(笑)。この雷門の提灯に『松下電器』と書かれているのをご覧になったことありますか?」
ひろ子おばあちゃん
ひろ子おばあちゃん
「え、そうなの?」
俥さん
俥さん
「雷門は1865年の火災で一度焼失してしまい、それから100年近く姿を消していたんですよ。松下電器の創業者である松下幸之助さんが、病気のときに浅草寺にお参りしたら治ったため、そのお礼の寄付で雷門が修復されたんです」
ひろ子おばあちゃん
ひろ子おばあちゃん
「あらまー、雷門には何度も来ているのに気づかなかった! 80年以上生きていてもまだまだ知らないことってあるのねぇ(しみじみ)。観光の途中にお兄さんがいろんな豆知識を教えてくれるから、賢くなれそうだわ」

「久々にお勉強したら、なんだかおなかが空いちゃった」とひろ子おばあちゃん。そろそろ浅草グルメを堪能しに参りましょう!


1.アンヂェラス(喫茶店)

車夫さんの糖分補給にもってこい!? 店名を冠する名物ケーキ

「さあ、到着です」(俥さん)
俥さん
俥さん
「まず紹介したいのが喫茶店『アンヂェラス』。70年以上前に建てられた建物もステキですし、池波正太郎や川端康成、手塚治虫など多くの著名人がよく訪れたお店としても知られています。コーヒーを飲みながら彼らの作品を読んでいると、当時にタイムスリップしたような気分を味わえますよ」
店内には教会のようなクラシカルな空間が。2階の窓からは人力車が通る様子を眺めることもできます
「休憩時間にコーヒーやスイーツを召し上がりに来る常連の車夫さんも多いんです」と、笑顔で教えてくれたスタッフの井桁(いげた)さん

1946年に誕生した浅草を代表する喫茶店。初代の奥さんがクリスチャンであったため、“聖なる鐘の音”に由来した「アンヂェラス」という名が付けられたのだそう。

\車夫さんおすすめはコレ/

写真手前から、チョコレートとホワイトの2種類のフレーバーから選べる名物ケーキ「アンヂェラス」(各330円)、「ダッチコーヒー」(620円)

こちらでぜひ味わいたいのが、店名と同じ名前のケーキ「アンヂェラス」。かわいらしいバタークリームのロールケーキは、ノエル(フランス語でクリスマスのこと)をイメージして、初代店主の奥さんが考案したもの。

「あら、かわいい」とケーキを手にしてにっこり。いくつになっても“女子にとってスイーツは正義”なんですね!
ひろ子おばあちゃん
ひろ子おばあちゃん
バタークリームの甘さが懐かしいわ。大きさもちょうどいいから、浅草散策のおやつにピッタリね。今度はおじいちゃんと一緒に来て、チョコとホワイトを2人で半分ずついただくわ」
こちらは「ダッチコーヒー」をいち早くメニューに取り入れたお店。水出しのコーヒーは、飲みやすいのでブラックで味わうのがおすすめ

聞けば、休憩中の車夫さんが、糖分補給のため「アンヂェラス」を1本買い、その場で食べて帰ることもあるとか(まるでカロリー◯イト感覚!?)。日々、ハードな運動をする車夫さんにとって元気の源にもなっているんですね!

「それじゃあ、お兄さんへのお土産に買っていこうかしらね」と持ち帰りのケーキを物色。ショーケースには人気の「サバリン」(380円)や「苺ショート」(600円)など、どこか懐かしいケーキの数々が並びます
Yahoo!ロコアンヂェラス
住所
台東区浅草1-17-6

地図を見る

アクセス
浅草駅[1]から徒歩約3分
浅草駅[A4]から徒歩約4分
浅草駅[東武線正面口]から徒歩約4分
電話
03-3841-9761
営業時間
[火~日]11:00~21:00(L.O)20:40
定休日
月曜日(祝日・催し物の際は営業)
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

2.中清(天ぷら店)

老舗の名物かき揚げ「雷神揚げ」

俥さん
俥さん
『中清』は江戸前天ぷらの老舗。海外の方にも人気で、僕もオーストラリアから遊びに来た友人を連れてお邪魔したことがあります。数寄屋造りの建物や中庭の雰囲気が良く、古き良き日本を感じられると思います」
「通りから少し奥まった場所にあるので、ご案内しますね」と、優しく左手を差し出す俥さん。イケメンと手をつないで、ひろ子おばあちゃんの表情は完全に恋する乙女
しっかり手を握ったままお店の前へと到着! こらこら、俥さんとはここでしばしのお別れですよー

浅草公会堂の前、石畳の小径の奥に静かに佇む江戸前天ぷらの老舗「中清」

その歴史は古く、初代が広小路通り(現在の雷門通り)に屋台を出したのが幕末の頃。明治3年にこの場所にお店を構え、今年で創業147年を迎えます。

作家の永井荷風や久保田万太郎など多くの著名人も愛したお店。数寄屋造りの離れには座敷の個室があり、お見合いや結納が行われることもあるそう
中庭の池には気持ち良さそうに泳ぐ大きな錦鯉が
現在は6代目の中川敬規さんが跡を継ぎ、明治時代から変わらぬ味を守り続けています

こちらで味わえるのは、魚介類を胡麻油で揚げる伝統的な江戸前天ぷら。なかでも、車夫の俥さんが「食べるべき」とおすすめしてくれたのが、名物の「雷神揚げ」

\車夫さんおすすめはコレ/

雷神揚げ、ご飯、味噌椀、香の物がセットになった「雷神揚げ定食」(3000円・税別)

「雷神揚げ」とは、芝エビと青柳の貝柱を胡麻油で揚げた大きなかき揚げのこと。聞けば、常連だった仏文学者の辰野隆博士が、「雷門に立つ雷神様の持つ太鼓に似ている」と、この名前を付けてくれたのだとか。

運ばれてきた「雷神揚げ」の大きさにビックリ! 思わず自分の顔のサイズと比べてみるひろ子おばあちゃん
ひろ子おばあちゃん
ひろ子おばあちゃん
「ずいぶんと立派なかき揚げね〜! あらあら、私の顔よりも大きいじゃない。おいしそうだけど、こんなにたくさん一人で食べられるかしら……(ちょっと心配)」
なんていいつつも、大きなお口で「雷神揚げ」をパクリ
ひろ子おばあちゃん
ひろ子おばあちゃん
「エビや貝柱がいっぱいでとっても贅沢なお味。胡麻油でカラッと揚がっているから、くどくなくて全部食べられちゃうわ」

予告どおり、大きな「雷神揚げ」を残さずペロリと完食。さてさて次はどんなグルメが待っているのでしょうか!

中清

住所:東京都台東区浅草1-39-13
電話:03-3841-4015
時間:11:30~15:00、17:00~22:00、土・日・祝日11:30~20:00
定休日:火曜、第2・4水曜

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

3.カフェ ムルソー(カフェ)

隅田川を前に味わう絶品カフェメニュー!

最後に訪れたのは、グリーンに囲まれたこちらのカフェ
俥さん
俥さん
「浅草というと和食のイメージが多いですが、ここはおいしい洋食やケーキが味わえるカフェレストラン。隅田川が目の前で、たまに屋形船が通る姿も眺められるんです。景観がとてもいいので、デートにもおすすめですよ」
この日はあいにくの雨模様でしたが、隅田川に駒形橋がよく映え、とっても美しい眺め

隅田川沿いに佇む「カフェ ムルソー」は、開放的な景観の中で食事やスイーツが味わえるお店。昼と夜で雰囲気の異なる隅田川を楽しめるのも魅力です。

「隅田川を眺めながらゆったりした時間をお過ごしくださいね」とスタッフの山口さん。手にしているのは人気の「ローストビーフ」(1500円)

自家製のキッシュや旬のフルーツをふんだんに使ったケーキなど、豊富なメニューがそろう中、俥さんのイチオシは「生ハム」「サーモンとモッツァレラチーズ」の2種類から選べるサンドイッチ

\車夫さんおすすめはコレ/

今回は「サーモンとモッツァレラチーズ」(1100円)を注文。ランチメニューにはスープ、サラダ、クッキーとドリンクが付きます
サンドイッチにはほうれん草のパンを使っているためほんのり緑色。ステキなテラス席でサンドイッチをパクッとひと口
ひろ子おばあちゃん
ひろ子おばあちゃん
緑のサンドイッチなんてハイカラね〜! このパンとってもふわふわでおいしいわ。眺めも最高だからずっと座っていたくなっちゃう。お兄さんの言ってたとおり、デートにもいいかも(脳内で車夫さんとの妄想デート中)」
自家製のソースをかけた「ローストビーフ」(1500円)も、ぜひ味わいたい一品

カフェ ムルソー

住所:東京都台東区雷門2-1-5 中村ビル
電話:03-3843-8008
時間:月~金11:00~23:00(LO22:30)、土・日・祝11:00~22:00(フードLO21:00、ドリンクLO21:30)
定休日:無休

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。


〜浅草人力車観光を終えて〜

3軒の浅草グルメを堪能して、心もおなかも大満足。そろそろ浅草人力車の旅もおしまいです
ひろ子おばあちゃん
ひろ子おばあちゃん
「ふう、もうおなかいっぱい。人力車でピューっと連れて行ってくれるから、とっても楽だし、楽しかったわ! お兄さんとおしゃべりしながら観光していたら、なんだか昔おじいちゃんと浅草でデートしたことを思い出しちゃった。今度は2人で人力車に乗ってみようかしら。今日巡ったお店を案内してあげなくっちゃね」
「今日はありがとね」と最後は握手でお別れ

【人力車利用データ】
・お手軽コース(30分)
1名 7000円、2名 9000円、3名 1万3500円
・おすすめコース(60分)
1名 1万3000円、2名 1万7500円、3名 2万6250円
・満足コース(1時間30分)
1名 1万9000円、2名 2万5000円、3名 3万7500円
・お姫様・お殿様コース(3時間)
1名 3万2500円、2名 4万7500円、3名 7万1250円

※予約は電話またはメールにて受け付け
※ショートコース 10分から利用可能(1名3000円 2名4000円 3名6000円)

時代屋

住所:東京都台東区雷門2-3-5
電話:03-3843-0890
時間:時代屋明治館9:30〜17:30(火曜定休)、観光人力車10:00〜17:00(これ以外の時間は事前予約対応可・年中無休)

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

取材メモ/人力車観光を相当満喫した様子のおばあちゃん。浅草からの帰り道「いい冥土の土産になったわ」とにっこり。いやいや、それ笑いづらいから!と、思わずツッコミを入れてしまいました(笑)。楽しそうなおばあちゃんの顔を見られて、孫としてはうれしい限りです。

取材・文=秋山ももこ(mogShore)、撮影=山崎あゆみ、齋藤ジン

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